【台湾】総統選支持率、頼氏が40%に迫る=美麗島[政治]

台湾のニュースサイト「美麗島電子報」が8日発表した世論調査によると、2024年1月に予定されている台湾総統選で誰を支持するかとの項目で、与党、民主進歩党(民進党)公認候補の頼清徳副総統の支持率が首位で38.8%と、2位の最大野党、国民党所属で新北市長の侯友宜氏(21.0%)を18ポイント近く引き離した。

調査は9月5~7日に電話で実施。20歳以上の1,201人から有効回答を得た。

頼氏と侯氏、台湾民衆党主席(党首)の柯文哲・前台北市長の3人が総統選に出馬すると仮定した場合の支持率は、頼氏が38.8%、侯氏が21.0%、柯氏が18.4%となった。「投票しない/無効票を投じる」は6.2%、「まだ明確な回答はない」は15.6%だった。

年齢別の支持率でも、頼氏が全ての年齢グループで1位となった。柯氏は20~29歳、30~39歳、40~49歳で、侯氏は50~59歳、60~69歳、70歳以上で、それぞれ2位だった。

8月末に無所属での出馬を発表したEMS(電子機器の受託製造サービス)世界最大手、鴻海精密工業創業者の郭台銘氏を加えた4人が出馬すると仮定した場合の支持率は、頼氏が38.3%、侯氏が19.9%、柯氏が15.6%、郭氏が9.4%となった。「投票しない/無効票を投じる」は4.6%、「まだ明確な回答はない」は12.2%。

郭氏は、署名活動を実施し総統選の出馬資格を得る方針。総統副総統選挙罷免法によると、総統選の候補者となるには、政党の推薦または中央選挙委員会が公告した翌日から45日以内に前回総統選の有権者数の1.5%以上の署名を得る必要がある。中央選挙委員会によると、来年の総統選は今年9月13日から17日まで署名実施の申請を受け付け、18日に署名実施者を公告。署名は11月2日まで受理し、11月14日までに結果を発表するという。

© 株式会社NNA