豪雨による経済損失7億8千万ドル

香港株式市場は9月1日に超大型の台風9号(SAOLA)襲来によって終日取引が休止されたのに続き、8日も豪雨によって終日取引休止となった。9日付香港各紙によると、9月はこれまでのわずか6取引日のうち、すでに2日休場となった。香港取引所(HKEX)の資料では過去約4年で香港株が劣悪な天候により終日休場となったのは計5回で、うち3回は今年、黒色暴雨警報により終日休場となったのは近年で初めてとなる。ブルームバーグの推計では香港は今回の豪雨によって1億米ドル(約7億8000万ドル)の損失を被ったとみる。主に車両、浸水したインフラ施設の補償となる。近年のシグナル10の台風時の補償で見ると2018年のマンゴスチンが4億7000万米ドル、17年のハトが1億4000万米ドルだった。また9月の2回の休場による収入損失はHKEXが2500万ドル余り、特区政府が約6億ドルと見込まれる。

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