北陸学院―金市工で決勝 県高校バスケ・男子

準決勝・金沢戦で切り込む金市工の針多=津幡町総合体育館

  ●女子決勝リーグは航空石川、鵬学園、金沢、津幡

 2023年度県高校バスケットボール選手権セカンドラウンド第2日(10日・津幡町総合体育館ほか=北國新聞社後援)男子は準々決勝と準決勝が行われ、11月4日の決勝は3年ぶりの優勝を狙う北陸学院と、準決勝で2連覇中の金沢を破った金市工の対戦が決定した。女子は航空石川、鵬学園、金沢、津幡の4校が11月3、4日の決勝リーグで県王者の座を争う。

 男女の優勝校は12月に行われる予定の第76回全国高校選手権(ウインターカップ)に出場する。

  ●「足ちぎれても」金市工・針多28得点 金沢に4点差勝利

 金市工は4年ぶりの決勝進出を決めた。金沢との準決勝は身長199センチの大舘秀太を徹底マークし、攻撃では176センチのエース針多(はりた)駿之介(布水中OB)が最多28得点を挙げ、粘る王者を4点差で振り切った。

 対金沢は昨年11月の新人大会から6月の県高校総体まで4連敗で、いずれも準決勝で序盤から主導権を握られた。「前半から流れをつかもうと積極的にゴールを狙った」と針多。後半に追い上げられたが、前半の15点リードが効いた。

 第4クオーターで足がつっても奮闘した針多について、越後隆光監督は「『足がちぎれてもいい』と出続けてくれた。おかげで粘り勝ちできた」とたたえた。

 「やっと勝てた」と針多は喜びを爆発。本間優真主将は「針多頼みにならないよう、決勝はみんなで走って勝ちたい」と11年ぶりの栄冠へ意気込んだ。

  ●「再出発」金沢3連覇ならず 新顧問は涙 

 部員への体罰や暴言で先月23日に顧問が解任された金沢は、新たに宇波圭祐顧問が率いて「再出発」したが、3連覇の夢は消えた。試合後、宇波顧問は涙を浮かべてしばらく沈黙し、「コメントできない」と無念さをにじませた。

 ◇男子▽準々決勝 北陸学院139―25石川高専、小松大谷75―42桜丘、金市工74―59県工、金沢89―73金沢学院大附

 ▽準決勝

北陸学院 98―47 小松大谷

金市工  67―63 金  沢

 ◇女子▽ブロック代表決定戦 航空石川115―42金沢商、金沢120―50金沢西、鵬学園101―37金沢学院大附、津幡96―32小松商

金沢学院大附戦でプレーする身長193センチの鵬学園・オニニエチグレイス
準々決勝でタイムアウト中に戦術を確認する金沢の選手たち

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