明治時代以来120年ぶり、円覚寺と江島神社が合同例祭

神輿に乗せた弁財天を祭礼会場に運ぶ一行=鎌倉市

 円覚寺(神奈川県鎌倉市山ノ内)の国宝「洪鐘(おおがね)」に由来する60年に1度の「洪鐘弁天大祭」の一環として、同寺と江島神社(藤沢市江の島)の合同例祭が11日、同寺で執り行われた。前回の1965年は同寺単独で開催されたため、明治時代以来、120年ぶりに神仏融合の貴重な儀式が厳かな雰囲気の中で展開された。

 合同例祭では、江島神社の弁財天と合わせて「夫婦弁財天」と呼ばれる同寺の石造蛇型弁財天(宇賀神)をみこしに乗せ、会場まで行列行進。仏殿の祭壇に弁財天をまつり、同神社の相原圀彦宮司らによる神式祭儀、同寺の横田南嶺管長らによる仏式法要が行われ、同祭の安全や世界平和を祈願した。

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