9月も中旬になったが、きょう12日(火)も全国的に厳しい残暑が続きそうだ。気温は東北から沖縄にかけて広く30℃を超える予想で、35℃近くまで上がる所もある見込み。また、東日本や北日本を中心に大気の状態が不安定で、非常に激しい雨や雷雨になる所がありそうだ。特に北海道や東海では大雨になるおそれがあり、土砂災害などに警戒が必要となる。
天気安定せず 激しい雷雨も
きょうも全国的に大気の不安定な状態が続きそうだ。特に低気圧が通過する北海道では日本海側を中心に断続的に雨で、雷を伴って激しく降る所がある見込み。その他も上空の寒気や南から流れ込む暖かく湿った空気の影響で、各地で雨雲が発生しやすく、局地的には非常に激しい雨や雷雨となりそうだ。晴れていても天気が急変する所があるため、空模様の変化に気を付けたい。
特に雨量が多くなりそうなのが北海道や東海地方で、あす朝までの24時間に多い所では100ミリの大雨になるおそれがある。土砂災害や河川の増水、氾濫、低地の浸水、落雷や突風、ひょうに注意が必要だ。
広く30℃超えの厳しい暑さ 熱中症に注意
日中の気温はきのうと比べると高い所、低い所それぞれだが、この時季としては全国的に高くなりそうだ。東北の日本海側や北陸、九州北部を中心に35℃近くまで上がる所もあり、平年を大きく上回る見通し。東京でも33℃まで上がる予想で、厳しい残暑が続きそうだ。気温だけでなく、湿度も高くなっているため、引き続き、熱中症に注意が必要となる。
残暑の中にある秋の兆し
9月も中旬になり、本来なら秋らしさが出てくる頃だが、今年はまだ夏の名残のような暑さとなっている。ただ、日が暮れる時間は徐々に早まっており、東京のきょうの日没時刻は午後5時54分。1か月前とくらべると、およそ40分早く、小幅ながら季節は着実に秋へと進んでいる。さらに空には夏の雲と秋の雲が同居しており、この時季ならではの行き合いの空を楽しみたい。
(気象予報士・多胡安那)