「ビッグモーターより悪質」ペット業界最大手クーアンドリク 釈明後も止まらぬ告発報道にネット憤怒…ひろゆき、杉本彩ら著名人らも問題視

ペットショップ「Coo&RIKU」公式サイトより

ペットショップ業界最大手の「Coo&RIKU」(以下、クーアンドリク)に、厳しい視線が向けられている。

さかのぼること8月5日、「デイリー新潮」が今年6月に木更津店で子犬を購入した20代女性の告発記事を掲載。子犬は引き渡された当日から体調を崩していたといい、獣医から「二種類の寄生虫がいる」「命の危険がある」と診断されたという。女性が店にクレームをいれるも、女性が加入した「生命保証制度」を理由に“治療費は賠償できないが代替ペットは提供できる”と説明されたと明かしていた。

この報道を受けて、8月15日にクーアンドリクは公式サイトに「オンライン記事の報道について」と題する声明を発表。冒頭で《複数の憶測や誤認が含まれている内容であると認識しております》と記し、顧客との間で解決に向けて対応していると説明。その上で、同社の活動姿勢について次のように弁明していた。

《法令の遵守はもちろん、動物取扱業に課せられる、又は適用される、各種ガイドラインや規程を遵守の上、透明性の高い運営を行っております。動物という生き物を取り扱う事業であるがゆえに、時に「命を物みたいに」や「命を軽視している」等の心無い言葉が向けられますが、我々は動物の命の重さ、尊さを十分に理解して、活動しております》

しかし、その後も告発が後を絶たないようで……。9月9日にも「デイリー新潮」は、「『嫌がるメスを無理やり交尾させ…』『大量生産して売れ残ったら里親に譲渡』 元社員が明かすペットショップ『クーアンドリク』凄絶な繁殖現場の実態」と題する記事を掲載。複数の元社員が犬猫の命だけでなく顧客や社員を軽んじるような同社のエピソード、ゴキブリやネズミだらけという不衛生な繁殖現場の劣悪な環境などを告白している。

■動物の命を軽視するような告発に、SNSでは「ビッグモーターより悪質」との声も

そうした報道が物議を醸すなか、数々の著名人からもクーアンドリクに対して苦言が続出している。

まず、「週刊新潮」9月7日号で取材に応じた「公益財団法人動物環境・福祉協会Eva」代表でタレントの杉本彩(55)は2日、X(旧Twitter)でこう訴えた。

《本当に非道な商売です。クーアンドリクに限ったことではないが業界からも特に悪質なペットショップだということが昔から聞こえていました。どれくらいの広告費を入れているか知りませんが、これ以上被害を広げないためにもテレビで取り上げるべきだと思います》

また“ひろゆき”こと西村博之氏(46)も、9日に配信された「デイリー新潮」の記事を引用して《犬を安売りする為に大量繁殖》とXで皮肉った。弁護士の紀藤正樹(62)は、《そろそろペットの展示販売自体を規制すべき時が来ているのではないか》と問題提起している。

さらに暴露系インフルエンサーの滝沢ガレソ氏はXに、《クーアンドリク、過去最多のタレコミを頂いており情報整理に時間を頂いています》と投稿。ガレソ氏の元にも、多数の告発が寄せられているというのだ。

もちろん、一般ユーザーからも懸念する声が相次いでいる。顧客や元社員による告発が後を絶たないこと。また昨年春ごろから同社のテレビCMに出演している女優の田中麗奈(43)についても降板を求める声があがっていることから、保険金不正請求問題やパワハラ問題が取り沙汰され、佐藤隆太もCM契約を解除した大手中古車販売「ビッグモーター」と重ねる声も散見されている。

《クーアンドリク、ビッグモーター超えに燃え上がりそうだ。こわすぎ》
《ビッグモーターでクルマ買うのとココでペット買うの同程度のハイリスク》

いっぽう、アメリカやフランスなど海外では生体販売の規制が進んでいる。だが、そうした流れに逆行するかのように営利目的を優先し、動物の命をぞんざいに扱うような告発内容に、

《クーアンドリクは、ビッグモーターより悪質だと思う》
《命が関わってるあたり ビッグモーターより酷いやん》

との声も。

同社は、「我々は動物の命の重さ、尊さを十分に理解して、活動しております」と主張していたが――。今後の行方に、世間の関心も高まっている。

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