夏に観たい“いきもの映画”5選!サメ・恐竜・虫・うさぎも大好き‼『シーワールドZ』『ピーターラビット』ほか強引プレゼン

『ピーターラビット』©2018 Columbia Pictures Industries, Inc., 2.0 Entertainment Financing, LLC and MRC II Distribution Company L.P. All Rights Reserved. | PETER RABBIT and all associated characters TM & © Frederick Warne & Co Limited.

毎月12日は「わん(1)にゃん(2)の日」だという(※某ベンチャー企業が制定)。9月は他にも、国際レッサーパンダの日、海老の日、世界サイの日、世界ゴリラの日、くじらの日、オオサンショウウオの日などがある(一部食材も混じっているが)。なお、9月20日~26日は「動物愛護週間」であり、その期間中の23日は「動物虐待防止の日」に制定されている。

9月だけ見てもこんなに記念日があるほど、動物/生き物は人間の生活と密接に関わってきた。もちろん映画にも動物をテーマにしたものは非常に多く、ホラーからヒューマンドラマ、コメディまで、ジャンルを問わず様々な作品が存在する。

ということで、CS映画専門チャンネル ムービープラスで9月に放送される“いきもの”関連映画をピックアップ。気軽に触れることのできない鑑賞動物や、野山を駆けるキュートな哺乳類、すでに絶滅した大型爬虫類、さらに地球外の凶暴生物まで、少し偏った“いきもの映画”を紹介したい。

“餌場”と化したゾンビ水族館の恐怖を描く『シーワールドZ』

動物園の動物たちが突如ゾンビと化して人間たちを襲うアニマルホラー『ZOOMBIE ズーンビ』シリーズ(2016年ほか)のスピンオフ作『シーワールドZ』(2021年)は、タイトル通り水族館を舞台にしたアニマルホラー/パニック映画。B級ジャンル映画をせっせと送り出す映画スタジオ<アサイラム>の作品だけあって、サメはもちろんタコやカニ、イルカやセイウチなど様々な水生生物がゾンビ化して人間たちに襲いかかる。

最近の水族館はハイテクで美しいものばかりだが、昭和の地方都市にあったようなレトロな水族館の“なんとなく怖い”雰囲気を思い出しながら観るのもオススメ。動物園よりも閉鎖空間で全体的にヌメ感のある水族館がホラー向きだということがよく分かる。

見た目はキュート、中身は武闘派!『ピーターラビット』実写シリーズ

誰もが一度は読んだことがあるレジェンダリー児童書をもとにした実写映画『ピーターラビット』(2018年)。CGのおかげでリアルなモフ感が表現されていて、その可愛らしさは悶絶もの。「かつて父親が人間(マグレガー夫妻)に捕まりミートパイにされてしまった」という壮絶なバックボーンを絵本から引き継いだ主人公ピーターは本作で、急死したマグレガーの甥トーマス(ドーナル・グリーソン)と壮絶なバトルを繰り広げる。

好評を受けて製作された続編『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』(2021年)は、宿敵トーマスと優しい女性ビア(ローズ・バーン)が結婚してめでたしめでたし――と思いきや、これみよがしに父親ヅラするトーマスにうんざりして家出するピーター。そこで亡き父の親友を名乗るチョイ悪うさぎバーナバスと出会い、都会でタフに生き抜く彼に父親のような頼もしさを感じるのだが……。

古代の巨大生物復活の感動を再び!『ジュラシック・パーク』シリーズ

巨匠スティーヴン・スピルバーグ監督が、孤島に建設された<恐竜テーマ・パーク>を舞台に恐ろしい恐竜たちと愚かな人間のつばぜり合いを緊張感たっぷりに描いたSFパニック巨編『ジュラシック・パーク』。それまでコマ撮りがメインだったクリーチャー撮影にCGを導入し、アニマトロニクスとミックスすることで“本当に生きている恐竜”を創り上げた。

とくに幼少期に『ジュラパ』を観た人は恐竜への畏怖や憧憬がDNAレベルで刷り込まれていて、ゆえにシリーズを重ねても全く学習しない人間たちへのフラストレーションが溜まるという不思議な現象が発生。現実世界では今のところ恐竜クローン実現の気配は全くないが、それでも近い将来への夢と希望を与えてくれるシリーズであることは間違いない。

ビタイチ笑えないガチ怖サメ映画『ディープ・ブルー』シリーズ

日本では“シャークアタック(サメ被害)”はあまり報じられないが、アメリカやオーストラリアでは毎年何人も死亡していて、『JAWS/ジョーズ』(1975年)を筆頭にサメをテーマにしたパニック/スリラー映画も非常に多い。近年は(主にアサイラムのせいで)ネタ化しつつあるサメ映画だが、その恐怖を真正面から描いた正統派サメ映画の筆頭が『ディープ・ブルー』シリーズだ。

とはいえ「そのへんのサメ=悪魔的な生き物」とするのは無理があったようで、人間の勝手なDNA操作によって巨大化&凶暴化し、知能も上がってしまったサメ、という設定。人間側にも大義名分(新薬の研究)はあるにせよ、やはり『ジュラパ』と同じく元凶は人間なのだ。嵐に乗じて殺戮マシンと化したサメたちが襲いかかる様子はトラウマ級の恐ろしさだが、サミュエル・L・ジャクソンの◯◯◯っぷりにも注目だ。

“虫”が本気で怖くなるSF戦争アクション『スターシップ・トゥルーパーズ』

ロバート・A・ハインラインのSF小説をポール・ヴァーホーヴェン監督が映像化したのが『スターシップ・トゥルーパーズ』。本作で地球連邦軍が戦うことになる相手は、惑星クレンダスに生息する昆虫型生物アラクニド。その見た目から「バグズ」と呼ばれるが、宇宙空間に胞子を拡散することで他の惑星内で繁殖・侵略するという恐ろしい種族だ。

バグズは虫嫌いなら卒倒しそうなほどエグいルックスの持ち主だが、生き物VS生き物として見ると、その優秀さが際立つ。高い知能を持つバグズが兵隊バグズを統率し、個々の殺傷力や繁殖力の高さもあって無敵の軍隊を形成。充分な火力を備えているはずの人類が無惨に蹂躙される戦闘シーンは、あり得ない世界なのに本気で絶望してしまうリアルさがある。

『シーワールドZ』はCS映画専門チャンネルで2023年9月放送

『ピーターラビット』『ピーターラビット2/バーナバスの誘惑』はCS映画専門チャンネル「ピーターラビット イッキ観!」で2023年9月放送

『ジュラシック・パーク』『ジュラシック・パークIII』『ロスト・ワールド/ジュラシック・パーク』はCS映画専門チャンネル「ジュラシック・パーク(3作品) イッキ観!」で2023年9月放送

『ディープ・ブルー』『ディープ・ブルー2』『ディープ・ブルー3』はCS映画専門チャンネル「ディープ・ブルー イッキ観!」で2023年9月放送

『スターシップ・トゥルーパーズ』はCS映画専門チャンネルで2023年9月放送

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