TSRホンダ、大久保光をボルドール24時間でリザーブライダーに起用。2連覇に向けて万全の体制で挑む/EWC

 9月16〜17日に世界耐久選手権(EWC)の最終戦となる第4戦ボルドール24時間耐久ロードレースがフランスのポール・リカール・サーキットで開催される。フル参戦チームのF.C.C. TSR Honda Franceは、大久保光をリザーブライダー(第4ライダー)として起用する。

 大久保は、3年連続で電動バイクによるFIM Enel MotoE World Championship(MotoE)にレギュラー参戦をしているライダーだ。今シーズンからはTech 3 E-Racingに移籍し、ランキング13位で終えている。

2023MotoE:大久保光(Tech 3 E-Racing)

 MotoEは、9月8〜10日にMotoGP第12戦サンマリノGPの併催として行われた第8戦サンマリノ大会で、2023年シーズンすべてのレースを終えた。そこで、EWCにおいて開幕戦のル・マン24時間にはMETISSからスポット参戦した大久保光が、最終戦ボルドール24時間にTSRホンダから参戦することが決まった。

 藤井正和氏が監督を努めるTSRホンダは、2022年に2度目のEWC年間王者に輝いている。2023年もその強さを発揮し、鈴鹿8耐終了時点でランキングトップに立っており、第4戦ボルドール24時間は2年連続のチャンピオン防衛をかけた大事な1戦となる。

 しかし、鈴鹿8耐では参戦予定だったジョシュ・フックがトレーニング中の怪我により、やむを得ず参戦をキャンセルし、タラン・マッケンジーが代役を務めた。フックは最終戦に出走が予定されているようだが、怪我の影響も考慮して、大久保がリザーブライダーに起用されることになっている。

大久保光(METISS)/2023EWC第1戦ル・マン24時間

■大久保光
「EWCボルドール24時間レースでF.C.C. TSR Honda Franceに参加できて本当にうれしい。夢のようだよ。このチームのバイクに乗ったことはないけれど、このチームが本当に良いことは知っているし、もちろんバイクも良いこともね。チームとともにベストを尽くすよ」

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