「男性ブランコ」が故郷凱旋、得意ネタの「音符運び」披露 25分でチケット完売の豊岡劇場沸かす

凱旋ライブを行った男性ブランコの豊岡市出身の平井まさあきさん(右)と京都市出身の浦井のりひろさん=豊岡劇場

 お笑いコンビ「男性ブランコ」が10日、兵庫県豊岡市元町の映画館「豊岡劇場」で初の凱旋(がいせん)公演を行った。同市出身でボケ役、平井まさあきさん(36)の高校の同級生12人が企画。昨年末のお笑い頂上決戦「M-1グランプリ」で披露したネタや思い出話で盛り上がった。(丸山桃奈)

 8月に発売したチケットは約25分で完売し、会場は約160人で満員となった。

 この日は「城崎温泉に行くときのために」と題した温泉旅館が舞台の漫才を披露。その後、M-1で見せた得意ネタの「音符運び」が始まると、会場は拍手で冒頭から盛り上がった。

 その後、平井さんは「豊劇は幼少期の思い出の地」などと思い出を語り、「神武山に登ってコクワガタをつかまえると、店に50円で売って、そのお金で買ったチロルチョコを友達と4等分していた」と笑いを誘った。

 そのほか、相方の浦井のりひろさん(35)が答える平井さんの幼少期クイズや、観客の質問に応じるコーナーもあった。「浦井さんを豊岡のまちを案内するなら」の質問に、平井さんは「小中高の通学路を歩いて思いをはせてもらう」と回答。浦井さんは「最大限抵抗したいと思う」と会場を沸かせた。

 公演後、取材に応じた浦井さんは「平井君の優しい人柄はここで育まれたんかな。なかなか同級生が芸人を地元に誘致する機会はない」。平井さんは「陰ながら応援してくれていたんだなと知れた。鼻が高いです」と話した。

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