遠山記念館 特別展「瀬戸焼と美濃焼」9月16日から開催

茶道人.com編集部[著]

遠山記念館(埼玉県比企郡)では、特別展「瀬戸焼と美濃焼」を9月16日から開催します。本展では、遠山記念館が所蔵する瀬戸焼と美濃焼が一堂に会して展示されます。

愛知県の瀬戸窯は中国陶器を手本とした制作が特徴で、茶の湯の発展と歩調を合わせ独特の美しさを有してきました。また16世紀には、岐阜県の各地域に瀬戸の陶工たちが移住していき、美濃窯から日本ならではの独自色を出した作品を生み出しました。

展示品の中には、永正18年(1521)の記名を持つ「瀬戸釉水指」や徳川将軍家伝来の「肩衝茶入 銘 大嶋」などがあり、遠山記念館が所蔵する瀬戸焼と美濃焼の優れた作品の数々が展示されます。

日本の陶器を語る上では欠かすことのできない、瀬戸焼と美濃焼を一度に鑑賞することができます。この機会に、桃山時代から江戸時代にかけての陶磁器の展開を追ってみてはいかがでしょうか。

2023年9月16日から11月19日まで。
遠山記念館

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