ビックカメラが45年ぶりテーマソング一新 なぜ変えた?おなじみのフレーズは継続

家電量販店のビックカメラが7月末から、店舗やテレビCMなどで流れていたテーマソングを一新した。リニューアルは、1978年(昭和53)の創業以来初。同社の担当者は「ビックカメラは、この池袋の地に根差し、街とともに成長してまいりました。こうした時代の変化に伴い、テーマソングもリニューアルすることにいたしました」と経緯を語った。

新しいテーマソングは、ビックカメラの本店がある池袋や豊島区となじみの深いフクロウと、池袋駅を通る鉄道8路線を歌詞にした。以前はアメリカの賛美歌「Shall We Gather at the River」のメロディーで「不思議な不思議な池袋 東が西武で西東武」と、駅東口に西武池袋本店、西口に東武百貨店池袋店があることを表した歌詞だった。

オリジナルの曲に乗せた歌詞は「ふくふくふくろう いけぶくろ でんでんでんしゃが8路線 やまのて しょうなん さいきょうせん とうぶ せいぶ まるのうち ふくとしん ゆうらくちょうせん さあ行こう」と早口で歌う部分も。最後は従来の「ビーック ビックビック ビックカメラ」を残した。

担当者は「池袋の街は、この数十年で日本国内のみならず、世界中からショッピングやグルメ、芸術やカルチャーを楽しむために人が集まる場所へと大きく発展しました。その原動力である池袋駅は、JR、東武鉄道、西武鉄道、東京メトロの8路線が交わる巨大ターミナルに進化し、日々のくらし、観光、ビジネスを支えています」と池袋の進化を挙げ、縁起がいいフクロウと8路線を歌詞にした理由を説明。多くの人に足を運んでいただきたい、との思いを込めたとした。

池袋駅の東口、西口がすぐに理解できた旧テーマソングを惜しむ声は多いが「SNSを中心にたくさんのお客様から楽しい、くせになる、歌詞を覚えたら意外に歌いやすかった、笑顔になれるなどの非常にポジティブな反応を多く頂いております。早口で歌う部分はありますが、是非お子様に楽しく挑戦していただきたい。池袋がこれからも多くの方に愛され、魅力的な街になっていくことを願っております」(担当者)。全店共通で「ふくふくふくろう―」の新テーマソングが流れている。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

© 株式会社神戸新聞社