有毒のコカミアリ、神戸で初確認 六アイのコンテナヤードで約50匹 国内侵入、岡山に次ぎ2例目

神戸港で発見されたコカミアリ(神戸市提供)

 神戸市は12日、強い毒を持つ南米原産の特定外来生物「コカミアリ」の侵入を初めて確認したと発表した。国内への侵入は7月に岡山県で確認されたのに次ぐ2例目。高い繁殖力を持ち、定着すると根絶が困難なため、市は殺虫剤入りの餌を発見場所周辺に置くなどして防除する。

 市によると、コカミアリが発見されたのは六甲アイランド(同市東灘区)のコンテナヤードで、一般の立ち入りはできない区域。今月6日、貨物コンテナを置く場所のアスファルトの隙間周辺から約50匹が見つかり、専門家の調査でコカミアリと断定された。

 発見場所では8月下旬、フィリピンから岡山県倉敷市の水島港に向かう貨物コンテナを積み替えで陸揚げしたという。今月3日に水島港でコカミアリ約200匹が見つかり、経由地の神戸でも調査していた。

 コカミアリは体長1~2ミリと小型で発見が難しい。刺されると激しい痛みが生じ、アレルギー反応を引き起こす恐れもある。(金 旻革)

© 株式会社神戸新聞社