ダイアナ妃のドレス3着が2億円超えで落札 予想価格を遥かに上回りオークション主催者驚き

ダイアナ妃が着用した3着のドレスが、このほど合計130万ポンド(約2億4000万円)で落札された。米カリフォルニアのビバリー・ヒルズでジュリアンズ・オークションズによる「レジェンズ・ハリウッド・アンド・ロイヤリティ」が開催され1400点以上が出品された中、ダイアナ妃のドレスは落札予想価格を遥かに上回る結果となった。

1991年11月にロンドンのレスタースクエアで行われた『ホット・ショット』の試写会でダイアナ妃が着たブルース・オールドフィールドの赤いシルクのドレスは、落札予想価格16万ポンド(約2900万円)に対しおよそ3倍の45万8434ポンド(約8400万円)で落札された。

そしてダイアナ妃の個人デザイナーを16年間務めたキャサリン・ウォーカーによる黒と翡翠のドレスは45万8484ポンド(約8400万円)で落札。さらに、個人のコレクションとしてダイアナ妃が着たブルース・オールドフィールドによる黒のベルベットとアイボリーのドレスは落札予想価格4万8000ポンド(約880万円)から40万7540ポンド(約7500万円)に跳ね上がる落札価格を記録した。

このオークションのエグゼクティブ・ディレクターであるマーティン・ノーラン氏は今回のドレスについて、全ての予想を覆したとして驚きを隠せない様子だった。

今回出品されたドレスは30年以上に渡って公開されていなかったもので、ダイアナ妃が1997年8月に自動車事故で亡くなる2か月前に、米国のビジネスウーマン、エレン・ペソ氏(今年1月に82歳で他界)がニューヨークのオークションで落札したものとなっていた。当時エイズ・クライシス・トラストと王立マースデン病院のがん基金のチャリティオークションに79着のダイアナ妃のドレスが出品、ぺソ氏は家を購入するために貯めていた12万ポンド(約2200万円)を使ってその内の5着を落札していた。

しかしぺソ氏は最終的に3着のみを保管、今回ぺソ氏の夫がアート&デザインの成人学生の奨学金のためにと出品を決めた。

ぺソ氏の娘カリーさんはメール・オン・サンデー紙にこう話す。「母は(オークションカタログの)中に書かれたウィリアム王子が、自分の母親(ダイアナ妃)にクローゼットにドレスを閉まっておくのではなく、外に出して良いことに使うべきと話したエピソードを読んでいました。それが彼女をインスパイアしたんだと思っています」

(BANG Media International/よろず~ニュース)

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