国民・玉木代表 岸田改造内閣に期待することは「ガソリン下げてほしい」「賃上げにマイナスなこと全部やめて」

国民民主党の玉木雄一郎代表(54)が12日、国会内での定例会見で、13日に実施される岸田文雄首相の内閣改造に期待することを記者団から問われ「まずはガソリンを下げてほしいですね」と即答した。

玉木氏は6月20日、ガソリン価格の値上げでガソリン税の一部を減税する「トリガー条項」の凍結撤廃や補助金の延長、暫定税率や二重課税の廃止を政府に提言している。

「6月20日からガソリンを下げようと言ってきて、言っている間にも上がり続けて、ようやく来月は5円だけ下がります。180円で175円になるのは来月からですから。来月から3カ月間、175円になりますけど、今月は下がっても180円」と説明。その上で「その規模についても、タイミングにしても遅い」と苦言を呈した。

早急に経済対策の補正予算を組み、必要な財源を確保した上でガソリン価格の値下げをしてほしいと求めた。ガソリン価格が、来年の賃上げに影響するとして「持続的賃上げが実現するのか、1年きりで終わるのか。日本経済にとって、極めて重要。とにかく賃上げにマイナスになるようなことは全部やめてもらいたい」と強調した。

岸田首相には「全国を回って、中小企業の声を聞いていただきたい。従業員頑張っているから賃上げしたいんですよ。でも、こんだけガソリン代電気代が上がっていると、上げたくても上げられない。賃上げに黄色信号が灯っているんですよ」と求めた玉木氏。「特に地方の中小零細企業の賃金が来年ちゃんと上がるか。これは日本経済と岸田政権の未来を決めると言っても過言ではない。冗談で言っているんじゃない。新しい内閣ができれば臨時国会を開いて、賃上げの後押しになるような経済対策物価高騰対策を速やかに講じてもらいたい」と迫った。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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