気鋭のバンキャンパーがアウトドア専門のリユース店でディグ!お宝キャンプギアの発掘に挑戦!

多様化するキャンプスタイルにあって、車中泊をベースとしたキャンプスタイルを実践する小濱潤平さんと逸見真央さん。2人は「VANCAMP JAPAN(バンキャンプジャパン)」を立ち上げ、精力的に活動しています。そんな注目の2人がリサイクルショップに足を運び、中古キャンプギアをディグるというので、密着させてもらいました!

数多くの中古キャンプグッズやスポーツ用品を取り揃える「セカンドアウトドア越谷谷中店」に!

お宝ギアを発掘するべく向かったのは、リユースショップ「セカンドストリート」のアウトドア業態となる「セカンドアウトドア越谷谷中店」。本記事に登場する逸見さんは、ここの元店長だったとか!まさに凱旋といったところです。

《shop info》

【セカンドアウトドア越谷谷中店】
●住所:埼玉県越谷市谷中町2丁目58番地
●営業時間:10:00〜21:00 (買い取り受付時間10:00~20:30)年中無休
☎048-969-0160

所狭しと中古ギアがひしめく店内は、キャンパーの物欲が刺激される特別な空間

キャンプ市場が成熟するなか、アウトドアギアを取り扱うリユースショップの需要も日々高まっているそうで、店内にはさまざまなブランドの中古キャンプギアが並びます。マストな定番ギアからプレミアムな希少ギアまで、ビギナーも熟練キャンパーも楽しい空間。隅々まで見入っちゃうこと請け合いです。

またキャンプギアだけでなく、釣り具や自転車、スケートボードなど、外遊び全般のグッズが揃うので、フィールドに繰り出す前にちょっと寄ってみると新たな外遊びのヒントが見つかるかもしれません。

注目のバンキャンパー二人が、店内に並ぶキャンプギアを片っ端からチェック!

小濱潤平

VANCAMP JAPAN代表。キャンプ歴10年を超えたあたりから、新たなキャンプスタイルを模索し、海外のバンライフ文化に傾倒。2018年に中古バン購入後、DIYで車内の居住環境を作り込みバンキャンプというスタイルを確立する。2021年にVANCAMP JAPANを立ち上げ、バンキャンプスタイルの普及を目指し活動。今年6月には合同会社ブロロロとして法人化するなど、時流に乗ったキャンパーとして注目されている。

逸見真央

VANCAMP JAPAN副代表。古着好きが高じてリユースショップ「セカンドストリート」に勤務。2017年頃からキャンプを始めると、その熱も相まってアウトドア業態である「セカンドアウトドア」へ異動となる。その後は、仕事でもプライベートでもキャンプギアを買い漁る生活を送り、店長などを歴任する。退社後は趣味のDIYスキルを活かし、中古バンをリノベーション。VANCAMP JAPANの立ち上げに尽力し、現在も中心的な活動を担う。

お得なリユースギアをディグるのは、VANCAMP JAPANの代表・小濱潤平さんと副代表・逸見真央さん。車中泊仕様にDIYしたバンを使ったキャンプスタイルを提案する2人は、バンライフの新しい形としてアウトドアズマンから注目されています。

小濱さんの愛車は三菱の「デリカ スペースギア」。アーバンな雰囲気を感じる居住空間はスッキリとまとまっており、居心地もよさそうです。

逸見さんの愛車はマツダの「ボンゴ バン」。こちらは一転して、古材などを使ったDIYが施されたアンティークな雰囲気が特徴です。お二人の「好き」がそれぞれ凝縮された、秘密基地のような空間。これは最高の遊び場ですね!

現場に突如、不穏な空気が……。逸見さんは小濵さんに不満あり???

今回、バンキャンプのギア拡充を口実に、小濱さんを誘いだしたのは逸見さんの方。どうしても小濱さんに買わせたいアイテムがあるとか。集合前に話を聞くことができました。

逸見「えぇ、ありますとも。ガストーチバーナーです。焚き火を着火する時などに使うものですが、あれをいつも持っていかれるんです。それもボクが使おうってタイミングで必ず。今回、事前に在庫があることも確認していますので、これを絶対に買わせたいと思います」

その後、おもむろに眼鏡を外すと「時は来た。それだけだ」と呟き、推し黙る逸見さん。普段見せる柔和の表情から想像もつかない鋭い眼光に、“決意”が感じ取れました。

なにはともあれセカンドアウトドアの店内に。ディグればすぐに物欲MAX!

ということで、いざ店内へ。ガストーチバーナーの件に関しては小濱さんも知る由がないので、とりあえず置いておき、今回、2人には純粋に気になったり欲しくなったりしたものを2点ピックアップしてもらいました。

二人で談笑しながら見つけたアイテムについて語ったり、一人で黙々とギアに見入ったり、思い思いの時間とともに「これは欲しい!」を選んでもらいました。早速、発表です!

小濱さんが目をつけた中古ギアはファミキャンでも活躍するこちらの2点!

ニュートラルアウトドア「バタフライバンブーテーブル」
ソト「レギュレーター2バーナーGRID ST-526」

小濱さんは少し大きめなギア2つをセレクト。バンキャンパーであると同時にファミリキャンパーでもある小濱さんならではの煩悩を解決するチョイスでした。

小濱「ファミリーでキャンプに行く時にテーブルがなく、毎回、妻や娘から不評で(笑)。だからずっとテーブルが欲しかったんですが、なかなかコレ!といったものがなくて。2バーナーも同様です。登山用のシングルバーナーを使っているのですが、やっぱり家族3人でそれひとつだとしんどいなって」

小濱「テーブルはすごくコンパクトになるし、2バーナーは通常別売りのケースもセット。どちらも車内に積んでおくのにちょうどいいよね」

逸見「えーいいですね。この2バーナーめちゃくちゃカッコいい!でもテーブルの天板が2バーナーを置くには少し小さくないですか?」

小濱「ちょっとね。でも2バーナーをこの上で使うとも限らないし、うちは子どもも女の子だからこれくらいで十分かな。テーブルは高さ調整もきくし、すごく使いやすそう」

逸見さんが手に取ったのは、雰囲気たっぷりのこちらの2点

イグルー「ウォータージャグ」
スノーピーク「ホーム&キャンプバーナー」

愛車の雰囲気にあったヴィンテージのメタルウォータージャグとシングルバーナーをセレクトした逸見さん。小濱さんのセレクトとは対照的で、そのコントラストも面白いですね。

逸見「ボクは子どもがいないので、しっかりソロキャンプ道具です。中でもずっと気になってたシングルバーナーがあったので、思わず選んじゃいました。現状はOD缶のギアで揃えているのでCB缶を使わないんですが、このギアのためなら常備してもいいかな?って思っています」

正面向かって左がOD缶、右がCB缶

小濱「確かに(逸見)真央くんはOD缶のイメージだわ。ボクがよく貸してもらうガストーチもOD缶のタイプだもんね」

小濱「そんでジャグに関しては真央くんの世界観全開って感じだね」

逸見「はい、もう完全に“映え”に走ってます(笑)。でもこれぞリユースショップの醍醐味って思わせてくれるアイテムです」

逸見さんが大事な豆知識を披露!「中古ガスバーナーギアは注意が必要⁉️」

逸見「ところで小濱さん、中古でガス系のアイテムを買う時って何かチェックとかしていますか?」

小濱「え!?全然してない。やっぱ注意したほうがいいことってあるの?」

逸見「セカンドアウトドアはボクが店長している頃から、◇PSLPGマークのないものの買い取りを断っていたから大丈夫ですが、フリマアプリとかで買う場合は必ず◇PSLPGマークと取扱説明書の有無をチェックしてくださいね」

小濱「さすが元店長!」

逸見「これが◇PSLPGマーク。このマークは法律によって義務づけられた検査をクリアしている証明になるもので、国内では基本的にこのマークがないものは流通できないことになっているんです。今後、買う時は注意してみてください」

小濱「全然知らなかった。これはタメになる話だ」

逸見「ちなみにテント内や車内でガスバーナーを使っちゃいけないことは知っていますか?」

小濱「それは知ってる!……けど正直、自己責任の下で使ってることはあるかな。ドアを締め切った状態では使わないし、念の為、一酸化炭素チェッカーも常備してるけど」

逸見「一酸化炭素中毒は自覚症状が出た時にはもう手遅れって言われるので怖いですよね。かくいうボクも車内でガスバーナーは、ときどきしてました。周りに可燃性のものがないことを徹底していたとはいえ、やっぱり危険ですよね」

小濱「ボクたちもバンキャンプを提案する側の立場だから、これを機にガス系アイテムの車内での使用は二度としない方がいいね」

逸見「ですね、お互い気をつけましょう!」

今回の一番の目的(!?)を叶えるために…ついに逸見さんが動いた!

ひと通り選んだアイテムについて語り合ったのち、逸見さんが小濱さんを誘い、再び店内に。ついに勝負に出たようです。おもむろに店員さんを呼ぶと、ショーケースから例のアイテム(スノーピーク「フォールディングトーチ」)を取り出してもらいました。

逸見「小濱さん、これどうですか? さっき店内を見てる時にすごくイイのがあるなって思ってたんです。しかも新古品(未使用品)ですよ、これ」

小濱「ガストーチバーナーは確かに毎回、真央くんの借りてるもんね。この間、家族とキャンプした時、真央くんがいなくて着火に手間取ったわ(笑)」

逸見「でしょ!?そろそろひとつ買ってみてはどうです?」

小濱「でも今日はテーブルと2バーナー買うしなぁ……」

逸見「いや、これの何がいいってほら!これ見て!スゴくないですか?」

逸見「新古品だからちゃんと日本語の説明書が付いているんです!リユースショップでこれはなかなかないですよ。ガストーチバーナーはメーカーによって使い方が異なるので、正しく安全に使うために説明書は必須です。あとは故障の時の問い合わせ先なども載っていますしね。そのまま車内にストックしておけば、いざって時も安心です」

一通り、説明書を読み耽る2人。

小濱「そうだね。じゃあ今回はこれを買うことにするよ!」

ということで小濱さんは、無事(?)ガストーチを購入!本日の目的を果たすことができ、後ろでニヤニヤが止まらない逸見さんの姿も確認できました。

今後は小濱さんの買ったガストーチバーナーを共有するそうです

逸見「小濱さん、今度からそのガストーチ使わせてくださいね」

小濱「なんでよ!せっかく2人とも持つことになったのに」

逸見「だって説明書を読んでたら、ボクが持ってるのより圧倒的にパワフルで、着火もラクそうなんですもん。だから今後は小濱さんのを借りることにします!」

小濱「じゃあ近くにキャンプ用品店あったからそこで真央くんの分を買いに行くよ!新品になるけど、その方がちゃんと説明書も付いているし、いいでしょ?」

逸見「やだ!シェアしたい!小濱さんがもう借りてくれないって考えたら寂しいんですもん。だからボクが借りることにしたんです!」

と、なんだかんだで結局、仲のいい2人。今後の活躍を期待しています!

(文・岡本546)

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