濱口監督「背中押してもらった」 ベネチア国際映画祭で銀獅子賞

第80回ベネチア国際映画祭で銀獅子賞を受賞し、記者会見する濱口竜介監督。左は受賞作「悪は存在しない」主演の大美賀均さん=12日午後、東京都千代田区の日本外国特派員協会

 第80回ベネチア国際映画祭のコンペティション部門で銀獅子賞(審査員大賞)を獲得した「悪は存在しない」の濱口竜介監督と主演の大美賀均さんが12日、東京都内で記者会見を開いた。濱口監督は「素晴らしい賞を頂いた。地道にやっていきなさいと、背中を押してもらった気持ちでいる」と喜びを語った。

 濱口監督の過去の作品で製作スタッフを務めていた大美賀さんは「(演じる側の)経験はほとんどなかったが、キャストや現地の協力者がつくり上げた環境のおかげで可能になった」と述べた。

 同作は、音楽家石橋英子さんからライブパフォーマンス用の映像制作の依頼を受けた濱口監督が脚本を書き下ろした。

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