杉山愛・女子日本代表監督に聞く日本女子テニスの現状とこれから「100位以内に4〜5人を送り込むのが課しているミッション」

杉山愛・女子日本代表監督インタビュー

今年のUSオープンはシングルス本戦のドローに日本女子の名前が載ることはなかった。これは1984年の全豪オープン以来のことである。厳しい現実を前に、杉山愛・女子国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップ日本代表監督はどのように見ているのか、またこれからの日本女子テニスの強化、トップ100に入るために必要なことを聞いた。

――今年最後のグランドスラムですが、日本人女子選手の活躍を振り返っていただけますでしょうか。

今年は100位以内に日本女子がいないところからのスタートでしたが、日比野選手が久しぶりに100位以内に返り咲いてくれたのはひとつ大きかったです。加えて、今回のUSオープンも予選に5人出ていて2人が決勝まで行けたというところは、(決勝で敗れたが)彼女たちにとっては大きなステップだったのでそこは良かったです。

しかし、現状としてはメインドローに誰もいない状態というのが、いつぶり?というぐらい(1984年全豪オープン以来)、私自身16年間グランドスラムに出ていたのであたりまえになってしまっていましたけれども、(本戦ドローに日本女子が)いなくなってしまうというのはとても寂しいですし、今というよりは過去を振り返ってこの4、5年のやり方だったり、何かちょっと違うことを加えないといけなかったなという反省点はあります。そこはしっかりと振り返りながら、どういう方向で日本テニス界を盛り上げる選手を作っていく、強化していくかを向き合っていかなければいけないのかな、というところですね。

――選手の皆さんが頑張っていなかったとか取り組んでいなかったということではないと思います。コロナの影響でアジアシリーズが無くなってしまったことや東京五輪開催が延びたことによる選手強化の影響もあったと想像しておりますが、その点についてはいかがでしょうか。

男子は上手くいっていますからそこを考えると女子も言い訳はできないと思いますし、私自身は(選手強化に携わることになって)今年からなので、すぐに成績が出るかと言えば少し時間はかかりますけれど、今回の収穫としては坂詰選手が今年から予選に出始めて、(予選決勝で)負けた選手が本戦の3回戦まで行っています。マッチポイントが5本あって取りきれなかったのは残念でしたけれども、テニスのレベルは本戦で戦えるものになってきているというのは彼女の中で収穫。私も携わったこの8ヵ月ぐらいで、一気に力をつけてきているという手応えはあります。

100位から200位の中に数人いる中でその選手を100位以内に送り込むことが、私自身のすべきことのプライオリティを上げていて、それが達成できれば、彼女たちより下への影響力というのが大きいと思う。一人でも飛び出していけば「私もできる!」という相乗効果にはつながっていくので、今170〜180位にいるこの選手たちがひとつ100位以内にいくというのが近いところの目標ですし、年内にでも達成していきたいなと思います。

――過去に10人ぐらいUSオープンに出ていた時代がありました。その時は『(私たちも)伊達公子さんに続いて!』という感じで上がってきた感じだと思いますが、100位に入る、本戦に入る、とそうではないところの『壁』みたいなものを言語化できますでしょうか。

今の方が(選手層が)厚いですから予選の選手もあるきっかけを得られれば十二分に本戦で勝っていける選手になります。昔はトップのプレーヤーがずば抜けていて、その層が年々厚くなっているということが言えると思うんですね。ただ、上のテニスがものすごいレベルになっているのか?というとそうではなくて、今の時代も10年前も20年前も変わらずトップはやっぱり「トップのテニス」。それに対抗できる数が増えているというのは感じますね。70位、80位の選手でも力がすごくあります。

ボールを打つクオリティやポイントの取り方で戦える選手はいるけれども、大事なところやプレッシャーのかかった時に力が出せる、高いクオリティを持続できる、そのようなことを年間通してやっていかないと成績は安定しないので、それが上(100位以内)と下の違いかなと思うんですよね。

――それを過去の日本人選手はやってきたところで、本戦出場が途切れてしまったというのはツアーの回り方だったりするのでしょうか。

杉山:コロナを挟んでいるので実際にそこの難しさというのはありますけれども、こうやって無観客だった2020年のUSオープンからだんだん再開してこうやって通常に戻って、ここからですよね。私自身、チームに加わって引き上げていかなければいけないところは、地道な作業です。ある選手は気持ちの考え方や頭の整理の仕方、気持ちの持ち上げ方だったりするのが課題だったりします。またある選手は自分の力をどうやって出していくか「本番力」を高めていくことであったりします。練習でやっていることの60%しか出せなかったら成績は出ないので、100%は難しいにしてもそこを70%、80%をコンスタントに出すにはどうしたらいいかだったり。

戦術的なところを加えて、さらにクオリティも高めてとかそれぞれ持っている課題みたいなものは違うので、そこにどれだけ向き合って技術力を高めていけるか、ということが100位に入るキーポイントになっていくように思います。

女子シングルス予選決勝まで勝ち進んだ坂詰姫野。惜しくも敗れた相手は本戦3回戦に進出

――海外に練習拠点を置く、というのが男子の場合はあるかと思いますが、その点についてはいかがお考えでしょうか。

女子の場合は、(拠点を日本に置いても)練習相手に困ることはないと思います(男子が練習相手となるため)。海外にヒントがあるということではなく、自分に合うコーチ、自分の良さを知っていて100%以上の能力を引き出せる、さらには選手の将来のテニス、目指すべきところなど、その姿が見えているコーチが海外にいれば拠点を海外に置くというのも一つのアイディアかもしれないですけど、それが女子にとっての答えではないかなと思います。

その選手を理解し、その選手の将来やプレー面でどうすればという姿がコーチが見えていないといけないと思います。それ故に女子は十二分に日本でやっていけると思います。逆に海外よりも国内の方が文化の違いもあるし、海外のコーチといってもパーソナリティや国民性も含め本当に理解できるのか、それだけの人がいるのか、相性も含めちゃんと正しいスタッフを自分の周りに置けるのかというのはいつの時代も大切なキーですね。

――伊達さんや森上亜希子さん、浅越しのぶさんらとのプロジェクトYouTubeを拝見させていただきました。いよいよ本格的な改革への取り組みが始まり皆さん期待しているように思います。

『JWT50』の活動は、これだけの経験(世界ランク50位以内)をした者がこれだけいますのでジュニア達やコーチに伝えられることってたくさんあると思います。皆さんが頑張ってないということではなく、正しい方向性に行っているのかというのはチョイスとか休み方とかも含めてです。これだけ過酷なスケジュールの中で自分の気持ちや頭をマネージすることもそうですけれども、タイムスケジュールをマネージする、1日の過ごし方や年間を通してどう回るかとか。いい時は試合数も積み重なってくるので休養もある程度しっかり取らないといけない。(限度を越え)行き過ぎると怪我にもつながり、どれだけ自分の体とマインドをリフレッシュさせながら回っていくかというのはとっても大事なところです。

選手はどうしてもやり過ぎてしまう部分もあるんです、それを周りがどれだけ止められるかも大切。今回、子供達を観ていても毎日ずっとプレーして1日もオフを取っていない子がいて、それが疲れからくるもので調子が上がらない様子だったので、1日休んでみようと提案してみました。そうしたら調子が戻ったという子もいたので、休むことの重要性を感じてもらえたように思います。『JWT50』($15,000)の北海道での大会時のことで、休むことは勇気がいることかもしれないですけど体が疲れ過ぎていると良いパフォーマンスはできないし怪我にもつながります。

今回の全米オープンでは、日本テニス協会から3人の身体をケアしてくれるトレーナーが来ているので、それも上手く使ってコミュニケーションを取りながらやっていける環境にあると思います。それを大いに活用して自分のベストを引き出してもらいたい、というのはあるのですが、その辺はまだまだやり切れていないというのが外側から見ても思います。

――大胆な変化は必要、でも日々の取り組みは地道。これまでの日本のやり方で時代に合っていないものはありますか?日本のジュニアや指導者の皆様にお伝えしたいことがあればお願いします。

テニスは体力的にもタフな種目で、身体にかかる負担は大きい。そのケアは緻密であったりするので、自分の身体との対話し、心の声を聞くというのはジュニア時代から大事なことではないかと思っています。正直、ギリギリのところまで追い込まないといけないところもあり、追い込み過ぎると怪我にもつながってしまうのですが、それをしないと上達につながらないので見極めが必要なところは、今も昔も変わらず大事なところです。本人もそうですが周りの人や指導者も大事で、ギリギリのところのせめぎ合いだと思います。

――最近の日本のスポーツ界も以前とは選手のマインドにも変化が出てきているように思います。時代が変わってきたのかな、と思いますがいかがでしょうか。

私自身もスポーツ、テニスを楽しむということは根底にあって、「根性だ!気合いだ!」というのはもちろんは必要です。ですが、それだけではダメで、科学的に何を食べるか、睡眠、休養も大事。あとはメカニズム、身体の動きで効率の良い動き力を伝えるのはどういう動きが良いのかなど、怪我につながらないように身体をきれいに使うというのは大事なことだと思います。怪我もやり過ぎという部分もあれば、使い方がおかしいという部分もあり、怪我はひとつのサインだと思っています。それにどれだけ気づけるか、それ(怪我)をヒントに骨格的に負担がかからない打ち方の追求というのは絶対的に必要です。

――それをローカルレベルでそこまで突き詰められないところもあるのが現状です。

それは指導者にかかってくるのかと思います。いつも手首、肘、練習をしていて万年どこか痛いということは負担がかかっているということになるので、打ち方を変える、グリップを変更する、身体を使う部分をもう少し大きな筋肉を使ってみるなど試行錯誤は絶対的に必要です。

「怪我=Bad luck」だけでは済まされないと思うんです。トップを見ていてもそこは柔軟な考え方を持っていて、頑なに打ち方やグリップを変えたくない人はいると思うのですが、それだと今の時代だとついていけない。ジョコビッチも歴代最高記録を持っていながらも、常に良くしようとしてサーブも変えていた。そのプロセスはシーズンが長い競技だからこそ、オフシーズンを待っていられないこともあって、2〜3週空いた時にフォームをより良くしたり、ナダルでさえボジションをものすごい後ろだったところから前にしたりする。(変化は)すごく居心地の悪いものなのですが、トップ選手でもそういうことをしているので(変化を拒んでいると)その差は開いていきます。貪欲に自分のスタイルにしても、フォームにしても少しずつ改善していくという姿勢は絶対的に必要だと思います。

――変える、変わっていく。

良くしていく、ですよね。

――杉山さんご自身がトップ100に入り、50位、30位になり、そしてトップ10になった。そこにしか行ったことのない人しか分からないメンタリティがあると思うのですが、それをどうやって選手に伝えていくのか技術的な部分だけではないと思うのですが、教えていただけますでしょうか。

そうですね。もちろん技術的なところももちろん大事ですが、それが備わっている選手もいます。何が違うのか?というと、取り組み方だったり自信になるような些細なきっかけが必要だったり、ほんとうに「小さい」ことが大きなことだったりします。例えば試合に勝つ、ということも大きな薬となりますし、それが第一でしょう。練習でいくら良いボールを打って、良い形で身体を動かして良いプレーできると知っていても、それが試合で結果となって出ることが一番の薬なんですけど、そこに行く為には辛い「一勝」もあるんです。そういうところであがき苦しむ時期は私にもありましたけど、絶対に結果は後からついてくると信じる気持ちも大事です。結果を求め過ぎると自分のパフォーマンスが出せない、といったこともあります。勝ち切れない時期というのは私自身も経験して、マッチポイントからひっくり返されることもあったりもするので、そういう意味では苦しい時期は誰にでもあると思います。それでも信じ切るしかない。自分もそうですしチームもやり切るしかない自分のやってきたことをどれだけ出せるか、というのはすごい大きなことです。

――それを出せる試合が積み重なっていくということは自分ももちろんのことですが「チーム」の存在も大きいですね。

チームはとっても大事ですよ。

――長いツアーの中では負けが続けば自己価値を下げてしまいそうになりますが、それを緩和してくれる役割も大きいように思います。経済力があればあるほど大所帯なチームも珍しくなくなりました。

自分自身も特に若い頃は空回りすることもあり、思っている力を半分も出せなかったこともありました。そんな試合を何回も経験しました。自分にとっては緊張も「敵」でしたし、大きなスタジアムコートも苦手でした。観客がたくさんいるところで空回りしてしたことで、その「どうしたら良いのだろうか?」をとことん突き詰めていくことは大事なことで、それぞれ改善方法は違います。

私には呼吸法に出合って「呼吸とイメージ」というものを自分のルーティンワークに組み込んで朝30分、寝る前30分という時間を費やして取り組んでいました。緊張感だったり環境だったりというものに打ち勝つことができるようになりました。

解決方法は人それぞれだと思うのですが、自分の中でその力を出すことができれば明確に「宿題」として与えられるんです。これをもっとやれば次はそこに挑める、という課題が与えられるのですが、やってきたことが半分も出せなかったら次にどこに進んでよいか分からない。これが出せたら勝てたのにというのでは、そこのループから抜け出せません。

――先日の穂積絵莉選手のダブルスでも「あそこからサーブ始めたらよかったのに」と杉山さんが観客席でつぶやいていました。選手同士でも気がつかないことがあるのでしょうか。

(穂積)絵莉は全豪オープンよりも数段レベルアップしているし、やってきたことがだいぶ試合で表現できるようになってきている手応えは本人も感じているでしょうし、私から見てもそう思うのでプロセスも合っていました。あとはちょっとしたこと。相手もタフなペア(Ka.プリシコワ/D.べキッチ組)なので、まだまだ実力をつけていかないといけないというところがいくつか見えてきて良かったと思います。

ただ自分の力を出し切れないで終わった、不完全で終わったということが一番悔いが残ります。そういった意味でも予選で負けた(シングルスの)5人も坂詰(選手)はやるべきことをやった。チャンスがあって「あと一本」の大きさはありましたけど、本人も悔いなしというかやることはできたという手応えはあったと思います。それが何よりも大きくてしかも本戦でも戦えるな、と結果を見ても思うんですよね(坂詰選手に勝ったスロバキアのカーヤ・ユバンは本戦3回戦まで進出)。そこは自信にできる材料になったし実際にいいレールに乗っていると思います。

杉山愛・女子日本代表監督が「全豪オープンよりも数段レベルアップしている」という穂積絵莉

――「いいレールに乗っている」とその世界を知っている杉山さんから仰っていただけると、選手としては嬉しいし有難いことだと思います。

私自身はチームにどっぷりということではなく、チームの一員ではありますが、ちょっと外側からプラスで俯瞰して観る部分があるので、いい時は良いし悪い時はここはどうなっているのか、ということにおいて選手と向き合い助言ができることも大きいと思います。

――いい時だけではなく修正点もまた同じ結果になり「抜け出せないループに入る」と。

そうですね。そこは心を鬼にしてハッキリ言っています。そう言える関係性が築けたのは大きいと思いますし、それをひとつずつクリアしていきました。全豪の時に(日比野)菜緒に話して向き合い方が直結したから今の結果だったかはわからないにしても、良い結果が出ているということはこれはもう成功の一つだと思います。

当時(今年の全豪)は100位以内をアウトして200位ぐらいにいってしまったこともあるので、その大きな原因というものをひとつ彼女に言ってみました。彼女自身もいろいろ考えて向き合ってきて答えを彼女なりに見つけたからこそ正しいレールに乗れたのだと思います。私はまだまだできると思っていてトップ50に入れるものを持っていると思うのでそのやり方次第だと考えています。ここからまた再チャレンジです。

――いつもテニスのツアーを観ていると厳しい場所だと思うのですが、これからプロを目指すという日本のジュニアの皆さんへメッセージをお願いします。

本当にチャレンジしがいのある世界だからこそ観てもらいたいと思い、挑戦してほしいと思います。なぜかというとワールドツアーなのでテニスを通していろんなところで競技できるということは、普段ではなかなか経験できないことをこうやって味わえる。挑戦し甲斐があると思いますし、選手として成功すればそれが仕事になります。賞金がどんどん上がっている中、グランドスラムで2週間を通して、7試合を勝ち抜き、優勝すれば2億、3億稼げる競技というのは女子ではなかなかないと思うのです。

今回のUSオープンでビリー・ジーン・キングさんが「EQUAL PRIZE MONEY」(男女の賞金額を同等にする取り組み)を声を大にしてスタートして50年が経った。それだけ男女同額の大会という50年の歴史のある競技はどこを見回してもないと思います。

そういう意味ではスポーツ界にとってもリーダーとしてトップをいく競技で今も恵まれている環境です。私自身が選手としてやっていた時よりも賞金は3、4倍です。私も久しぶりに現場で選手をサポートして、「(テニスは)やっぱりいいな」と思います。

――質問が戻るようですが、なぜ日本女子の監督として引き受けられたのでしょうか。

自分の経験が一番生きるところだと思ったのが正直なところです。家族もいて子供もまだ小さいので、まだフルでツアーを回れるわけではないのですが、ある意味ベッタリ(選手に)ついて回る必要がない立場もいいかなと思いました。グランドスラムも全豪とUSオープンに来ましたけれど、その中でみえる部分が逆にあるかと。自分自身も経験して良い時ばかりではない辛い時、上手くいかない時もある。技術的なところはもちろん、戦術や体力、気持ち、ツアーの回り方、チーム力などいろんな要素がある中で何かが足を引っ張っていると結果というのは出ないものです。

いろんなことが上手くいっていて自分自身の状態が良くなって結果ってついてくるのです。1シーズン10ヵ月のツアーの中で海外の選手に対して、自分は何を武器として世界と戦うのかという「強み」の発見だったり、自分のカラー、自分の主軸となるものをしっかりと持って戦えたら、私自身は大丈夫だと思っているんです。

例えば、伊達さんのライジングや私なら元気とエネルギー、コツコツとやる力、あとは頭を使うテニスだったりします。技術的なところだとバックハンドとフットワークだったり「自分の強みは何なのか」というところを把握して、そこに磨きをかけていく。(技術的な)穴はもちろん攻められてしまうので埋めていくことは必要ですけれど、自分の「トータル」で何が強みなのか。信じる力だったり、頑張る力だったりも大事なところです。

――来年のUSオープンまでの目標があれば教えてください。

100位以内に4〜5人送り込むというのが自分の中で初めに課しているミッションではあるので、今回男子は4人、(錦織)圭がいれば5人ですけど、女子も5人ぐらいはこの1、2年の内に送り込んでいきたいです。

――日本女子テニスの希望に溢れる楽しい話題をありがとうございました。

★杉山愛

グランドスラムでは、シングルスで全豪オープンとウィンブルドンでベスト8、ダブルスで全仏オープン、ウィンブルドン、USオープンで優勝という戦績を残し、ツアー通算シングルスで6勝、ダブルスで38勝を挙げている。自己最高ランキングはシングルスが8位、ダブルスが1位。1994年ウィンブルドンから2009年のUSオープンまで当時のギネス記録となる62大会連続でシングルス本戦に出場。今年から女子国別対抗戦ビリー・ジーン・キング・カップの日本代表監督に就任した。

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