大雨から4日  いすみ鉄道の復旧作業続く 千葉

大雨から4日  いすみ鉄道の復旧作業続く 千葉

 大雨による被害で9月12日も全線で運転を見合わせているいすみ鉄道では、早期の運転再開を目指して現在も復旧作業が続けられています。

 千葉県いすみ市と大多喜町を走るいすみ鉄道は、先日の大雨で線路わきの土手が崩落したり、線路を支える砂利などが流れ出た影響であわせて9か所が被災し、全線で運転を見合わせています。

 12日、大多喜町の城見ヶ丘駅近くでは水に浸かった線路の復旧工事が行われ、作業員たちが線路の周りに新しい砂利を敷き詰めていきました。

 一方、西畑―上総中野駅間は、約50メートルにわたり線路下の土砂がえぐられたように脇に流れ出て、線路が宙に浮いたような状態になっていて、被害の深刻さがうかがえます。

 近隣住民からは「生活の足が止まってしまい困っている」という声が聞かれました。

近隣住民は―
「足(交通手段)がないので、電車が来ないと不便だけどね」

「これだけの災害だと(鉄道も)非常にダメージ受けて、町全体がなんか沈んでいる状態」

 こうした状況から、いすみ鉄道では代行バスを運行して対応していますが、利用客の多い大原―大多喜駅間で13日の運転再開を目指すとしています。

 被災状況について、いすみ鉄道の古竹孝一社長は、「地域の人たちの不安をあおらず、一つひとつ問題を解決していきたい」と述べました。

いすみ鉄道 古竹孝一 社長
「ここまで(の被害)っていうのは社員を含めて、ここまでとは思っていなかったのではないか。なんとか古い設備だがやりくりをしてきょうまで来ているが、いろいろな(課題が)浮き彫りになっている、ちょうど境目、そのときにぶち当たったのではないかなと。全部の箇所をしっかりアプローチして、年内早急に全線復旧させるというのが僕の目標」

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