その『キャットタワー』の場所、超危険かも?!4つのNG位置とその理由とは

1.エアコンの風が直接あたる場所

キャットタワーは、猫にとってスポーツジムのような存在です。支柱に爪を立ててクライミングみたいによじ登ったり、段差を使って昇降運動をしたり。しかし、猫はキャットタワーで運動をするだけでなく、くつろぐことも好きです。

猫は自分だけになれる時間や高い位置が大好きなので、キャットタワーの上でリラックスするのは至福のひとときです。だからこそ、エアコンの風が直接あたらないようにしたいものです。

というのも、実は猫は人間が思うよりもエアコンが苦手なのです。クシャミや鼻水だけでなく、下痢などの体調不良を招くおそれがあるので、冷風・暖房にかかわらず、エアコンの風を避ける必要があります。

実はキャットタワーの性質上、キャットタワーを設置しやすい場所とエアコンの位置は近くになりがちなのですが、人間の目線からは盲点なので、注意してあげましょう。

2.ストーブやヒーターの近く

猫は運動神経抜群のイメージがありますが、キャットタワーから落下することがあります。遊びに夢中になりすぎたり、加齢で筋肉が衰えたり、またキャットタワーのサイズが体の大きさに合っていないなど、理由は様々です。

猫がいくらバランス感覚に優れているとはいえ、落下した先に危険なものがあったら当然大ケガをしてしまいます。

中でも、石油ストーブやヒーターが危険であることはご存じのことでしょう。石油ストーブの上に落ちれば火傷が懸念されますし、天板の上にやかんを置いている場合は、熱湯が飛び散ります。またヒーターも同様に、転倒や周囲の落下物が原因で火事を招いてしまう心配もあるため、これらの近くにキャットタワーは設置すべきではありません。

また石油ストーブ自体、揮発ガスなどや火の危険性から猫のいる家庭では勧められません。石油ストーブを利用している家庭も、できれば他の方法での暖房を検討してください。

3.安全対策をしていない窓際

猫にとって窓の存在は「人間で例えるならテレビ」と表現されるように、猫の暮らしにとってその存在は欠かせないものです。キャットタワーは外の景色を見ることができますし、ひなたぼっこができる窓際に置くことが良いとされています。

ただし、キャットタワーを窓際に設置するメリットがある一方で、デメリットもあります。

キャットタワーの近くの窓が常に開閉されている場合は、猫の脱走の機会が増えてしまうということになります。たとえその窓に網戸をしていても、猫が網戸に飛びつき、猫の重さと勢いで網戸が外れ、そのまま家の外に出てしまうことがあります。

しかもその部屋がマンションなどの上階だった場合、猫は落下の衝撃で大ケガをしたり、命を落としてしまう危険性もあるのです。

キャットタワーを窓際に置く場合は、窓にワイヤーネットを張ったり、格子をつけたりして、脱走の危険がないようにしっかり安全対策をしておきましょう。

4.寝室やベビーベッドの横

キャットタワーの設置場所としては、猫だけでなく、一緒に暮らす人間に対しての安全確保も必要です。

キャットタワーには多種多様の商品がありますが、猫の体の大きさに合っていなかったり、設置の仕方の甘さや経年劣化などが原因でキャットタワーそのものが崩壊・転倒してしまう恐れが全く無いとは言い切れません。

さらには、猫が飛びついた衝撃や地震などでキャットタワーが倒れてくるリスクを考えると、寝床の真横やベビーベッドの近くへの設置は避けるのが賢明です。

また、猫は興奮してキャットタワーに猛ダッシュすることがあります。その動線上に寝ていると、人間の顔が猫の踏み台になってしまうことも。頬や手足に深いひっかき傷が残る場合もあることを覚えておきましょう。

まとめ

猫にとってキャットタワーは、絶対必要なものではありませんが、限られた生活行動範囲の中にあれば良い刺激になるアイテムのひとつです。

しかし、設置場所を間違えると危険がいっぱい。だからといって、猫の気に入らない場所に置いてしまうと、せっかく購入しても遊ばないこともあります。

猫にとって使い易く、安全な場所で、かつ人間も安心できる場所に設置してあげてくださいね。また、同じ場所でも、キャットタワーのデザインによって安全性が高まるケースもあるので、今回紹介したNGな場所の理由と商品の特徴を吟味して、最適な場所へ設置してあげましょう。

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