記録的な大雨から4日 養老渓谷の旅館で復旧作業続く 千葉

記録的な大雨から4日 養老渓谷の旅館で復旧作業続く 千葉

 台風13号の接近に伴う記録的な大雨から4日。
 千葉県の観光地・養老渓谷の旅館では、9月12日も浸水被害の復旧作業が行われています。

 養老渓谷の旅館「喜代元」では、近くを流れる養老川が氾濫し、調理場や宴会場がある1階が1.5メートル以上の高さまで水に浸かり、冷蔵庫や予約客を管理するパソコンが故障するなどの被害を受けました。

 被災から4日経った12日は、県内から約20人のボランティアが集まり、水に浸かった食器や故障した調理器具などを撤去したり、駐車場にたまった泥をかき出したりする復旧作業が行われました。

 旅館を経営する秋葉保雄さんは、やむなく年内の宿泊予約を全てキャンセル対応したということです。

黒湯の宿「喜代元」 秋葉保雄 代表
「冷静になって考えると自然相手の商売なので、すぐ台風で被害にあわない保証もないので。商売も安定した継続が不可能だと判断すると、縮小だとか、やめるとか判断も常に頭の中にある。県や国が、(大雨が)これだけ続いたのだから、道路を高く水が浸からないように周りのリスクを軽減するようなことをやると言ってくれれば、前向きに背中を押してもらえるような気持ちになる」

 また、大多喜町によりますと、養老渓谷の3つの遊歩道はいずれも安全確認のため通行止めになっていて、復旧の見通しは立っていません。

 一方、いすみ鉄道や小湊鉄道、それに養老渓谷の被災地域を12日、豊田俊郎国土交通副大臣が視察し、次のように述べました。

豊田俊郎 国土交通副大臣
「まずは元の状況に1日でも早く復旧させることが第一の課題。今後の課題はしっかりとした検証を積んだ上で、我々の技術力も含め、地域の皆さんの協力もいただき、再発防止についてもしっかり取り組んでいく必要があると思う」

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