住宅街に熊の出没を想定 仙台市と宮城県警が合同訓練

仙台市の住宅街でクマの目撃が相次いでいることを受け、住宅街で熊が出没したことを想定した仙台市と宮城県警の合同訓練が初めて行われました。

青葉区高野原で行われた訓練には、仙台市の職員と宮城県警の警察官約40人が参加しました。

訓練は住宅街にある民家の敷地に熊が出没した想定で行われ、住民の通報を受けた市の職員と警察官が現場に駆けつけ、対応策を協議しまし、猟銃を発砲し熊を駆除するなど一連の流れを確認しました。

仙台市によりますと熊の餌となるブナやミズナラの実が凶作となると、熊が餌を求めて市街地まで降りてくるため、出没件数が増える傾向があるということです。

ブナが凶作となる予測が出ていることから、熊の出没に警戒するよう呼び掛けています。

仙台市環境局環境共生課金久保美喜課長「今回の訓練の振り返りを行い、改めて関係機関の連携について確認したい。市民の皆様の生ごみの管理や熊が住みやすいやぶの刈り払いなどご協力をいただくことも大事だと思うので、啓発広報も努めていきたい」

仙台市では2023年度、119件の熊の出没が確認されています。

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