認知症研究で10年間追跡調査 北海道で最大1200人に

北海道江別市で行われた記者会見で、写真撮影に応じる後藤好人市長(中央)、島津製作所の山本靖則社長(左から2人目)ら=12日午後

 島津製作所や北海道江別市などは12日、最大1200人の市民を対象に、食生活と認知症の関連性を10年間、追跡調査する研究を始めたと発表した。同社によると、食と認知症をテーマにこれほど長期間、大規模に調べるのは国内初という。

 発症を早期に見つける手法や、予防につながる食事メニューを検討し、認知機能を維持する商品の開発や、発症リスクを減らす食生活の普及に役立てたい考えだ。

 研究では、任意で協力する55~75歳に対し、問診や認知機能検査、生活習慣に関するアンケートなどを年1回実施。

 島津製作所が血中のタンパク質の数値を調べるほか、北海道情報大(同市)が歩行動作を分析する。

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