巨大な岩石で地震を再現 世界最大規模の新装置公開

防災科学技術研究所が公開した実験装置=12日午後、茨城県つくば市

 防災科学技術研究所(茨城県つくば市)は12日、巨大な二つの岩石を積み重ねて力を加え、断層が滑る状態を再現する装置を新たに開発し、実験の様子を報道陣に公開した。同研究所によると、装置は世界最大規模。多様な地震を再現できるため、メカニズムの解明につながるとしている。

 装置は、長さ7.5メートル、幅0.5メートルの岩石の上に、長さ6メートルで同じ幅の岩石が載っており、断層に当たる接触面の面積は約3平方メートル。ジャッキで岩石の上と横から、それぞれ最大1200トンの圧力を、さまざまなパターンでかけられる。

 従来の装置は断層の一部が滑った後に残りの部分が滑る様子を再現できなかった。

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