土佐の酒屋「峰屋」で生まれ育ち植物を愛する主人公が、激動の時代を天真らんまんに生き抜く姿を描いた連続テレビ小説『らんまん』(NHK朝ドラ)。9月12日放送の第117回では、5年が経ち、屋台を営む綾と竹雄に藤丸がある報告をするシーンが描かれた(以下、ネタバレあり)。
万太郎たちの話に耳を傾ける竹雄(奥左、志尊淳)と綾(奥右、佐久間由衣)(C)NHK
竹雄(志尊淳)と綾(佐久間由衣)が屋台を始め、5年の月日が経った。万太郎(神木隆之介)の友人・藤丸(前原瑞樹)は、教授として多忙な日々を送る波多野(前原滉)のはからいで、大学に居候しながら酵母菌の研究をしていた。
藤丸は、「清酒酵母」という日本酒を作る酵母があること、今後醸造の研究が進化していくであろうことを綾たちに報告する。長年とらわれてきた「おなごが蔵に立ち入ったらいかん」という言葉が迷信であったことがわかり、綾は涙するのだった。
酒造りは女人禁制というルールを乗り越え「峰屋」を受け継いだものの、腐造を出し店を畳んだ過去を持つ綾。
日本酒が醸造されるメカニズムが判明し涙する綾の姿に、SNSでは「綾さまのせいじゃないけど、ずっと引っかかってたんだろう」「やっと酒酵母が明らかになり、綾の悔しかった思いや情熱が昇華された」「藤丸くんありがとう」といった声が寄せられた。
放送はNHK総合で朝8時から、BSプレミアム・BS4Kでは朝7時半からスタート。9月13日放送の第118回では、南方熊楠という人物から標本が届き、万太郎はそのなかから珍しい植物を見つける。
文/つちだ四郎