「突然大きな横揺れで飛び起きた」モロッコの地震に現地で遭遇 伊豆の国市長が恐怖の体験語る

これまでに2,800人を超える死者が確認された北アフリカ・モロッコの地震を現地で体験した静岡県伊豆の国市の山下正行市長がSBSの取材に応じ、当時の様子を語りました。

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<伊豆の国市 山下正行市長>
「8日の夜の11~12時の間だったと思うけど、ホテルの5階のベットで熟睡していた。突然大きな横揺れがきて、びっくりして飛び起きた」

電話越しに恐怖の体験を語ったのは伊豆の国市の山下市長。世界ジオパーク国際会議に参加するため、モロッコのマラケシュのホテルに滞在していた際、大きな地震に遭遇しました。

<伊豆の国市 山下正行市長>
「ニュースで、マラケシュ市内の中心街は崩れたのは後で知った。震源地に近い山間部は家がぺしゃんこになっているなど大きな被害、死者も出ていることを知った」

モロッコで9月8日深夜に発生したマグニチュード6.8の地震では、これまでに2,826人が死亡、2,562人がけがをしたことが確認されています。

山下市長が泊まっていたホテルは震源から離れていたこともあり、被害はありませんでしたが、マラケシュでは避難所がなく路上や広場で生活をしている人もいるとのことです。

山下市長は、今回、自らが被災したことを受けて準備しておくことの重要性を認識したといいます。

<伊豆の国市 山下正行市長>
「教訓は、いつ起きてもおかしくないということ。本当に、予想だにしませんから、モロッコで大きな地震なんて」

日本時間の12日朝、生存率が大幅に下がるとされる発生から72時間が経過、それでも現地では懸命な捜索活動が続いています。

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