秋に衆院解散も!?解散への備えとは?菅野志桜里氏が意識した選挙に勝つ工夫とは?選挙ドットコムちゃんねるまとめ

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2023年9月10日に公開された動画のテーマは……解散への備えってどうするの?

ゲストに弁護士で国際人道プラットフォーム代表の菅野志桜里氏をお招きし、国会議員時代の解散の経験について語っていただきました。

国会活動に専念しつつ選挙に勝つための工夫とは?

【このトピックのポイント】
・9月に内閣改造で解散風が吹くも大義は見えず
・選挙は普段の仕事の総まとめ。実績を積むこととそれを見せることが重要
・個人のキャラと戦略がマッチすれば国会活動に集中していても選挙は勝てる

岸田総理は9月に内閣改造を表明 秋に解散も?

岸田総理は9月13日に内閣改造・党役員人事を行う方針を明らかにしています。

6月にも一度は吹いた解散風。どのような条件がそろえば総理は解散に踏み切るのでしょうか。

菅野氏は、来年9月の総裁選での勝利を盤石なものにするために、勝てるタイミングで選挙に勝っておきたいという岸田総理の思惑に言及。

内閣改造やマイナンバーのトラブル対応、そして旧統一教会の解散命令請求に関する報道を踏まえ、秋の臨時国会での解散総選挙について「選択肢としてあり得る」とコメントしました。

もし解散となれば、その大義はどこにあるのでしょうか。

その問いに対し、菅野氏は解散には国民の信を問う大義が必要としつつ「その前提が揺らいでいる」とコメント。大義なき解散は有権者の投票行動に影響すること、またそれをメディアが報道することの重要性に言及しました。

菅野氏「そう考えると、大義ないんじゃないですか?今」

MC伊藤由佳莉「〇〇解散というタイトルが思い浮かばないところではありますね」

また、解散風が吹いたり止んだりを繰り返すと、国会議員が選挙準備に追われ国会の仕事が手薄になり、特に海外視察などは後回しになってしまうと菅野氏。

「本当にこの解散は必要なのか、4年間安定的に任期をまっとうしてもらった方が日本国のためになるのでは、みたいな目線は持って欲しい」と投げかけました。

いざ解散!国会議員はどんな準備をする?

政治家として4回の選挙を経験した菅野氏。いずれも任期満了を待たずに解散しています。

菅野氏によると、解散が決まると事務所の準備やビラ配り・証紙貼りといった人員の手配、公選法上の手続きの依頼などやるべきことは盛りだくさんとのことです。

一方で、重要なのは平時にいかに実績を積んでそれを地元の選挙区に伝えるかであり、「選挙は総まとめ」とコメント。経験者のサポートや一心同体のチームの存在にも言及しました。

菅野氏自身の過去4回の選挙を振り返ってみると、菅野氏は前半2回と後半2回では戦い方を大きく変えたとのこと。

前半2回は平時・選挙時を問わずどぶ板活動を展開。菅野氏は「選挙の優等生的な動きをしてきた」と表現しました。

後半2回は前半での積み上げと信頼できるサポーターの存在もあり、普段は国会の仕事に集中し、選挙時のみ自分自身のメッセージを伝えることに専念することができたとのことです。

戦略の転換には「女性でもできる、野党でもできる」という訴えを国会で実績として有権者に返したいという気持ちがあったと菅野氏は語ります。

実際に待機児童問題をはじめとする実績を積み、それをメッセージとして発信する仕組みを構築したことで、国会での仕事に集中していても選挙に勝てるようになったと振り返りました。

また、菅野氏は現代においてはSNSの登場によって実績の見せ方も多様化していることに言及します。

地元での顔見世興行と政策談義、リアルな活動とSNSでの活動、これらを組み合わせることで実績が有権者に伝わり、選挙の力になり、また実績につながるといった「自分なりのいい循環を生んでほしい」とコメントしました。

MC伊藤「誰しもが菅野さんの真似をして勝てるわけではなくて、その方の資質とか特性を踏まえたやり方を探すべきということですかね?」

菅野氏「その通りだと思います。(中略)個人のキャラと戦略がマッチした時に結果がついてくると思いますので」

現職議員がきっちり仕事をすることと選挙で勝つことの間には矛盾があり、その中で両立に腐心している議員もいると菅野氏。「こういった番組も含めて、国会での仕事が一般に伝わるチャンネルがたくさんあるといいなと思います」と締めくくりました。

動画本編はこちら!

菅野氏が一言物申す!繰り返す解散風の弊害とは?

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