助産所分娩再開求め旭川市に調停 嘱託医契約協力で

 北海道旭川市の助産所が、契約していた嘱託医が体調を崩して職務が困難となり、他の病院にも委嘱を断られて分娩受け入れが再開できないとして、市に契約への協力を求め旭川簡裁に民事調停を申し立てたことが12日、代理人弁護士などへの取材で分かった。8月14日付。

 助産所は、妊婦の健診や出産、育児に関するケアなどに対応する。医療行為はできず、分娩を取り扱う場合、産科の医師や病院などと嘱託契約を結ぶことが医療法などで義務付けられている。

 申立人は「助産院あゆる」(同市)の北田恵美院長(61)。代理人弁護士などによると、2021年7月、嘱託先の病院長が体調を崩したため、出産の取り扱いを休止した。

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