銅板屋根50年ぶり葺き替え 南砺の髙瀬神社、24日に奉祝慶賀祭

50年ぶりに葺き替えられた銅板の屋根=南砺市高瀬

 南砺市の越中一宮髙瀬神社で、銅板の社殿屋根の修復工事が完了した。屋根の葺き替えは50年ぶりで2万枚の銅板を使用した。24日に奉祝慶賀祭を行い、氏子らが獅子舞やみこし、稚児行列で完成を祝う。

 髙瀬神社は1923(大正12)年に国の支援が得られる「国幣社」に昇格。それを記念して42(昭和17)年に社殿の新築工事が始まった。終戦後、国費による工事は中止となったが、市民から資金や木材の寄付があり、48年に完成した。73年に屋根が檜皮葺(ひわだぶき)きから銅板葺きになった。

 酸性雨や年月の劣化で雨漏りや傷みが目立つようになり、奉賛金を募り、昨年夏から工事を進めてきた。本殿、拝殿、功霊殿など6施設の屋根が葺き替えられた。総事業費1億1千万円。

 20日夜にご神体を参集殿から本殿に戻す遷座祭、21日に奉幣祭が営まれる。24日の慶賀祭ではマルシェや東京大衆歌謡楽団の奉納演奏が繰り広げられる。

 藤井典弘禰宜(ねぎ)は「節目の建て替えは神威を新たにする。さまざまな行事で祝いたい」と話した。

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