走る北総線で乾杯! 北総鉄道が今月末に初めてのビール列車を運転(千葉県)

京成3000形電車(2代目)と共通仕様の7500形電車(写真:北総鉄道)

秋はビールがおいしい季節!! 成田スカイアクセス線を運行する北総鉄道は2023年9月30日、初めての「ほくそうビール列車」を運転する。矢切(千葉県松戸市)―印旛日本医大(同県印西市)間を、約2時間半かけて1往復する。

京成高砂(東京都葛飾区)―印旛日本医大(32.3キロ)の北総線は、京成スカイライナーが走る空港アクセス鉄道として知られる。東京都心から1時間圏、通勤・通学路線の性格が強い鉄道だが、今回は沿線以外の人にも魅力を発信しようと、異色のイベント列車を発案した。

親会社・京成グループの旅行会社の京成トラペルサービスと共催のツアーは、当日11時30分に矢切駅集合。12時20分に臨時貸切電車で出発した後、印旛日本医大駅で折り返し。14時40分ごろ矢切駅に戻って解散する。

工夫するのはダイヤ。運転区間は片道29.1キロで、通常ダイヤでは1時間ほどで往復できてしまう。そこで、折り返しの印旛日本医大と、追い抜き設備のある行きの小室、帰りの印西牧の原の両駅で停車して、トイレタイムを確保する。

車両は7500形電車の予定。2006年にデビューした主力車両で、車内は通勤型ロングシート。中央の通路部分にテーブルを配置して、ジョッキや料理を置く。

ツアーは生ビール、缶酎ハイ、ソフトドリンク飲み放題。おつまみ弁当が付き、持ち込みも自由だ。

北総線は国鉄時代、成田新幹線として着工した施設の一部を流用。トンネルや掘り割り、高架といったバラエティーに富んだ線路を走る。北総鉄道の営業陣営は、「土曜日の昼下がり、非日常の空間を楽しんでほしい」と話す。

募集70人(最少催行55人)。申し込みは「ディスカバリーほくそう」サイトから。

記事:上里夏生

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