お義兄さんの家を出る宣言を聞いたタクヤさんは「だったら、俺が出て行くから兄ちゃんが義実家に住めよ」と提案しましたが、「家に勝手に入ったり荷物を開ける義母に、実家に入り浸る弟がいる家なんて・・彼女に変なストレスはかけられない!」と言われてしまいました。そして、美月さんも家を出て行ってしまい、義実家には義母とタクヤさんの二人っきりに・・
嘘から始まる敷地内同居[18完]巡る巡る・・まさに因果応報!
お義兄さんの「出て行く宣言」から数日後のこと・・
「美月・・!」
タクヤさんがあらたまって
「・・美月、本当にごめん!!俺が悪かった・・これからも一緒にいたい」
そう言われた美月さんが
「あれから、ちゃんと・・考えた?」
とたずねると
「・・うん。ごめん」
タクヤさんが謝りました。
すると
「はぁ・・ならいいや。わかった」
と許してくれた美月さん、どうやらタクヤさんの反省の気持ちが伝わったようでした。
それから2年後・・
美月さんとタクヤさん、そして・・赤ちゃんの3人暮らしをしています。
・・・え?
あの家はどうなったかって?
そう、あの後・・
「トミちゃん!!」
勢いよくやって来たのはお義姉さんでした。
「!!おっ、お義姉さん!!」
勝手に家に入らないでよ!いっつもいっつも!と思いつつお義母さんが答えると
「トミちゃん、聞いたわよ!カズヤとタクヤ、出て行ったんだってねぇ?」
「まっ、まあ・・」
お義姉さんにそう聞かれて言葉を濁すお義母さん・・
「あの家、どうするつもり?私が住んであげよっか~!家事も手伝ってあ・げ・る!ウフッ」
「えっ・・それは・・」
お義姉さんに家に住んであげると言われてたじろぐお義母さん、すると・・
「ほら、よく言うじゃない!!一軒家は、誰も住んでないとどんどんダメになっていくって!」
「・・・。」
どっかで聞いたことが・・(汗)
そして・・
「おーい!トミちゃーん!
洗濯物出てる!今日午後から雨が降るみたいよ~!」
ベランダからお義母さんに声を掛けるお義姉さん、
さらに・・
「いやぁねぇ~!子どもとお嫁さん、みーんな出ていかれちゃってねぇ~
トミちゃんかわいそうでしょ?だから私が住んでるのよ~!これからよろしくね」
と井戸端会議でも言いたい放題のお義姉さんに、ギョッとするお義母さんは
「ど、どうしてこんなことに・・」
と呟くのでした。
お義母さんも、なかなか大変そうだなあと思う、美月さんなのでした。
完
【ただ今連載中!ママ広場オリジナルマンガ】
【1】義実家に行きたくない!憂鬱でしかない。この時代に男尊女卑を押しつける親戚
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※ストーリーは体験者の話を元に作成編集したものであり、登場人物や団体名は仮名です。
※実在の人物や団体等とは関係ありません。
[脚本・編集]ママ広場編集部 [作画]dechi