日本製鉄東日本製鉄所直江津地区(上越市港町2)が製造に主要な役割を果たしているチタン材を活用し、新たな製品開発や消費者の利用に結び付けようという地域振興団体「チタンのまち上越」が11日、旗揚げした。
同市内の製造業と日本製鉄のグループ会社を中心に約30社が加盟、北陸信越を中心に、ものづくりやPRに向けた活動を展開する。
「チタンのまち―」は2019年、日本製鉄と地元企業が「チタンを市内で認知してもらう」ことを目的に打ち合わせを進めてきたが、新型コロナウイルスの感染拡大により足踏みが続いた。その間、地元企業が同社の意匠性チタン「TranTixxii(トランティクシー)」を素材に使用した生活雑貨などを製造・販売。改めてものづくりの推進や対外PRを促進しようと、旗揚げに至った。
代表を務めるジョーサン(同市高土町3)の福田聖会長は「チタンは素晴らしい素材。上越の産業で盛り上げていこう」とあいさつ。同地区チタン管理室の山口博幸室長は「アイデアと技術で、一つでも多くのチタン製品が生み出されることを願う」と述べた。
「チタンのまち―」では今後、関係者以外へのPRや市内企業でのチタン採用促進を目指すことにしている。ホームページはhttps://titanium―joetsu.com