チェルシーがチャロバー飼い殺しへ…首脳陣が今夏移籍拒否に憤り

[写真:Getty Images]

チェルシーはクラブの意向に背いた生え抜きDFの飼い殺しを辞さない構えのようだ。

チェルシーは今夏の移籍市場で積極補強を敢行。一方で、膨れ上がったスカッドの整理、ファイナンシャル・フェアプレー(FFP)違反回避のための余剰人員売却を重視していた。

とりわけ、帳簿上都合がいいホームグロウン選手の売却に躊躇がなく、MFメイソン・マウントやMFルベン・ロフタス=チークら主力クラスの選手を売却。

そういった中、イングランド人DFトレヴォ・チャロバー(24)はDFアクセル・ディザジの獲得に加え、移籍の可能性も取り沙汰されていたDFレヴィ・コルウィルも残留したことで、有力な売却候補に。

移籍市場の最終盤には元ブルーズ指揮官であるトーマス・トゥヘル監督が率いるバイエルン、ノッティンガム・フォレストの2クラブへの移籍の可能性があった。

バイエルンはチャロバーが希望する移籍先だったものの、ブンデスリーガクラブはチェルシーが要求する法外な5000万ポンド(約91億8000万円)の移籍金を支払う意思はなく、レンタル移籍でのオファーしか掲示しなかった。

これに対して、フォレストは2500万~3000万ポンド(約45億9000万~55億1000万円)のオファーを移籍市場最終日に掲示。チェルシー側は要求額に満たないものの、人員整理を優先するためにこれを受け入れた。

しかし、チャロバーがフォレスト行きを拒否したことで、最終日での移籍は破談に終わった。

イギリス『フットボール・ロンドン』によると、チェルシーの首脳陣はクラブの意向に背いたチャロバーの行動に憤りを示しており、再びクラブでプレーさせるつもりはないと通知したという。

現在、チャロバーはハムストリングの負傷で戦線離脱中だが、仮に負傷が癒えた場合でも、負傷者続出といった緊急事態が発生しない限り、チャンスを与えられる可能性は非常に低いようだ。

昨年11月に2028年までの新契約にサインしたチャロバーだが、わずか半年余りで厳しい立場に追い込まれており、来年1月の移籍市場での退団は不可避な状況だ。

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