西郷隆盛や宮崎の方言デザイン お土産の貯金箱150点、変わり種ずらり 尼信博物館29日まで

ご当地デザインや民芸品を模した貯金箱が並ぶ=尼崎市西本町北通3

 全国各地でお土産として販売されていた貯金箱を紹介する「民芸品貯金箱展」が、尼崎信用金庫「世界の貯金箱博物館」(兵庫県尼崎市西本町北通3)で開かれている。西郷隆盛など郷土の偉人を模したものから富山県と長野県を結ぶ観光路「立山黒部アルペンルート」にちなんだ登山靴型の貯金箱まで約150点がずらりと並んでいる。29日まで。

 同館は世界各国の貯金箱約2万4千点を収蔵。アンティークや動物型など、テーマ別の常設展示のほか、月替わりで特別展を開く。今月は、貯金箱を見ながら旅先での思い出に浸ってもらおうとご当地デザインや民芸品を模した貯金箱を紹介している。

 会場には、キャラクター化された甲賀忍者や姫路城、津軽凧(だこ)を描いたげた型の貯金箱などが並ぶ。変わり種も多く、淡路島と記されているのに正面や側面は学年別に習う漢字で埋め尽くされている木箱型や「少年=ボイ」「怒る=ハラカク」など宮崎県の方言が書かれた筒状のものもある。

 大阪府東大阪市から訪れた宇田輝雄さん(59)と妻明美さん(66)は「郷土玩具のような貯金箱も多く、思わず見入ってしまう」と話した。

 無料。午前10時~午後4時。月曜と祝日は休館。同博物館TEL06.6413.1163 (池田大介)

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