豊後大野市の80歳に贈るジャムを手作り 三重総合高生、メッセージカードも【大分県】

80歳を迎えた豊後大野市民に贈るイチゴジャムとメッセージカードなど=豊後大野市三重町の三重総合高
「愛情を込めて作ったのでおいしく食べてほしい」と呼びかける三重総合高生物環境科食品製造コースの生徒

 【豊後大野】敬老の日(18日)を前に、豊後大野市三重町の三重総合高生物環境科の生徒が市内の高齢者に贈る祝い品のイチゴジャムを手作りした。原料には卒業生が市内大野町で育てるベリーツを使用。メッセージカードなどを添え、80歳の市民446人(1日現在)へ月内に届ける。

 市から委託を受け、同科食品製造コースの1~3年生が授業の一環として5月からジャム作りを開始。食感を楽しめるよう果実をつぶさずに加工するプレザーブスタイルで仕上げた。

 今年は、これまで使っていた容器を一新。容量を160グラムから200グラムに増量した瓶を2本届ける。ラベルも生徒が考案したものに変更した。メッセージカードには「ずっとやさしい笑顔でいつまでも長生きしてください」の文言とイラストを載せた。

 高齢になると瓶のふたを開けづらくなるため、高齢者らの見守り活動などをしている市愛育会のメンバーが手作りしたシリコーン製オープナーも一緒に箱に詰めている。

 調理師専門学校への進学を考えているという3年の高橋壮太さん(17)は「焦げ付かないよう丁寧に混ぜながら作った。愛情たっぷりなのでおいしいと思う。パンにのせたり、そのまま食べるのもお勧め」と話した。

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