長崎・西彼杵高バレー部の寮が着工 井上監督ら安全祈願 来年3月完成へ

くわ入れをする井上監督=西海市大瀬戸町

 長崎県西海市大瀬戸町の県立西彼杵高(髙比良裕校長)女子バレーボール部員の生活拠点となる寮(合宿所)の地鎮祭と起工式が10日、同町の建設予定地であった。
 同部後援会(有川勝也会長)が、同校から徒歩10分の市営大瀬戸緑ケ丘団地の分譲地4区画(敷地面積計約1100平方メートル)を無償で借り受け、市の補助金で整備。木造平屋(約404平方メートル)で2人部屋12室、食堂、厨房(ちゅうぼう)などを備える。来年3月に完成予定。増築(2人部屋6室)も来年度に計画している。
 九州文化学園高(佐世保市)から転入してきた17人を含む部員22人は現在、休業していた学校近くの民宿を寮として使っている。部活動では井上博明監督、出野久仁子コーチの指導を受けて鹿児島国体の出場権を獲得した。23、24日には2枚目の全国切符を目指し、天皇杯・皇后杯全日本選手権九州ブロックラウンド(佐賀)に臨む。
 式には関係者、部員ら約60人が出席。工事の安全を祈願し、有川会長は「海が見える素晴らしいロケーションで、いい環境に建設することができてうれしく思う」とあいさつした。
 杉澤泰彦市長の励ましの言葉などに続き、井上監督は「生徒たちの頑張りを支える寝食の基となる寮を建てていただくことになり、ありがたく、中学生も多く集まってきてくれる思う」と礼を述べた。市川すみれ主将は「感謝の気持ちをバレーで返すことができるように、これからも頑張っていく」と誓った。


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