ビッグモーター神戸北店 枯れ木の切り株から除草剤の成分検出 市が県警に被害届提出

2021年5月時点のビッグモーター神戸北店前の街路樹。手前の木が枯れている(神戸市提供)

 中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗前にある街路樹が各地で枯れるなどしている問題で、ケヤキの立ち枯れが見つかっていた神戸北店(神戸市北区)について同市は13日、枯れ木の切り株から除草剤成分が検出されたと発表した。同日午前、兵庫県警有馬署に器物損壊容疑で被害届を提出した。

 市によると2021年5月ごろ、同店前で約200メートルにわたってケヤキ14本が枯れているのが見つかり、安全確保のため伐採した。今回の問題を受けて問い合わせたところ、同社は「調査で確認できなかったが、除草剤の使用は否定できない」と回答していた。

 市は今年8月28日に切り株や根元付近の土砂などから検体を採取し、除草剤成分の有無を調査。その結果、成分の一種である「グリホサート」と「カルブチレート」が微量に検出されたという。

 同社は街路樹を原状回復する方針を示しており、市は「復旧方法については同社と協議していく」としている。(井沢泰斗)

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