観光客や地元の人が気軽に使えるように 芝浦工業大がJOYカート実証実験

JOYカートに乗る戸塚さん

 【那須塩原】芝浦工業大はこのほど、大原間西1丁目の那須高原レンタカーで「JOYカート」のレンタル実証実験を始めた。

 自治体から寄せられた地域課題などに学生が取り組む、同大の産学官連携事業の一環。学生らが取り組んでいるテーマは「那須地域の駅から観光地への2次交通の充実」。

 JOYカートは、電動車いすの製造や販売を行うNOAA(東京都中野区)が手がける電動カート。折り畳むことができ、手軽に持ち運べるのが特徴。レンタカーで観光地を訪れ、街並みをJOYカートで散策するなどの利用法が期待されている。

 同大は、利用者にアンケートを実施し、利用した場所や改善点を調査するほか、得られた情報からモデルコースを作成する予定。今月末までは実証実験期間として無料でレンタルする。

 同大、システム理工学部戸塚蒼生(とつかあおい)さん(22)は「観光客や地元の人に、気軽に使ってもらえるようにしたい」と意気込んだ。

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