夏の山岳遭難、過去最多738件 コロナ禍明け、転倒や道迷い

 7月と8月に全国で起きた山岳遭難は738件(前年同期比70件増)、遭難者は809人(同23人増)で、いずれも統計がある1968年以降で最多だったことが13日、警察庁のまとめで分かった。担当者は「新型コロナウイルスの行動制限が緩和され、登山者が増えた影響とみられる」と話している。

 都道府県別は長野が101件で最多。静岡76件、富山56件で続いた。態様別では「転倒」と「道迷い」で半数近くを占めた。死者・行方不明者は計61人(同16人増)だった。警察庁は無理のない計画や適切な装備を準備し、天候急変など危険があれば早めに中止するよう呼びかけている。

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