藤井聡太七冠が王座戦第2局に勝利 13時間超の熱戦の翌日は将棋界のレジェンド前に緊張も

史上初の八冠制覇へ前進です。

将棋の藤井聡太七冠が12日に行われた王座戦第2局で永瀬拓矢王座に勝ち、1勝1敗のタイに戻しました。

対局は13時間を超える大熱戦でした。

藤井七冠が8大タイトルで現在、唯一保持していない「王座」を奪取し前人未到の八冠独占となるか。

永瀬拓矢王座が5連覇を達成し「名誉王座」を獲得か。

共に偉業達成をかけた「王座戦五番勝負」の第2局が12日に行われました。

午前9時に神戸市で始まった対局は拮抗し、共に持ち時間を使い切り60秒以内に指す「1分将棋」に突入。

緊迫の早指しが続くこと約1時間半。

午後10時2分に藤井七冠が214手でシリーズ初勝利を挙げ、1勝1敗のタイに戻しました。

(藤井聡太七冠)
「全体を通して苦しい局面のほうが多かったと感じている。1勝1敗で改めて三番勝負になるので、気持ちを切り替えて第3局に臨みたい」

一方、敗れた永瀬王座は。

(永瀬拓矢王座)
「全体的に苦労しているような手順が多く判断がよくわからなかった。次の対局も精一杯頑張りたい」

13時間を超えた激闘。終局直後は、さすがに消耗した様子の藤井七冠。しばらくして感想戦に臨みました。

しかし、長年の練習パートナーでもある永瀬王座との感想戦が始まると、とても嬉しそう。終了したのは午後11時ごろでした。

そして一夜明け、藤井七冠は13日に大阪府高槻市で新関西将棋会館の建設予定地で行われた地鎮祭に出席しました。

(日本将棋連盟会長 羽生善治九段)
「新関西将棋会館は関西地域のみならず、西日本全体を統括する大きく重要な拠点」

藤井七冠も挨拶しますが、羽生九段に谷川浩司十七世名人など、そうそうたるメンバーを前に珍しく緊張。

(藤井聡太七冠)
「本日は新関西将棋会館地鎮祭に、ご参列いただきありがとうございます」
「…」
「地鎮祭もつつがなく終了して、いよいよ工事が始まるということで楽しみ」

新関西将棋会館の完成予定は2024年秋。

その時、藤井七冠は八冠の絶対王者として訪れることになるのか。

次の王座戦第3局は9月27日に名古屋マリオットアソシアホテルで行われます。

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