ビッグモーター街路樹枯死、兵庫県と神戸市が被害届提出 伊丹北、神戸北店前で除草剤成分検出

2021年5月時点のビッグモーター神戸北店前の街路樹。手前の木が枯れている(神戸市提供)

 中古車販売大手ビッグモーター(東京)の店舗前にある街路樹が各地で枯れるなどしている問題で、兵庫県は13日、伊丹北店(川西市)前での街路樹の消失について、器物損壊容疑で、川西署に被害届を提出した。神戸市も同日、神戸北店(神戸市北区)前の枯れ木の切り株から除草剤成分が検出されたとし、有馬署に被害届を出した。

 県は県管理の道路沿いにある8店舗のうち、伊丹北店を含む3カ所で街路樹の消失を確認した。2店舗は除草剤の使用を認め、県は伊丹北店前の土壌から除草剤の成分を検出していた。3店舗は原状回復する方針を示しているという。

 県は道路法に基づき、ビッグモーターに対して今月中に、3店舗前の原状復旧と、県の土壌調査費用の支払いなどを求める命令を出す。請求額は計約66万円の見込み。

 神戸北店前についても、同社は原状回復する方針といい、神戸市は「復旧方法は同社と協議していく」としている。(金 慶順、井沢泰斗)

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