兵庫県最高峰の氷ノ山(標高1510メートル)を望む「別宮の棚田」(養父市別宮)で、稲刈りが最盛期を迎えている。形や大きさがさまざまな田んぼが黄金に色づき、周囲の山の緑から浮き立つような絶景が広がっている。
棚田は標高700メートルに位置し、15軒ほどの農家が「あきたこまち」などを育てる。景観維持などの取り組みが評価され、2022年に農林水産省の「棚田遺産」に選ばれた。
岡一治別宮区長(57)は「近くにある大カツラの根元から流れる清水で育てている。猛暑が続いた今夏だが、生育はよかった」と話した。(斎藤雅志、中西幸大)