市長も「命にかかわる問題」小中学校の特別教室にエアコンようやく設置へ 学校数多く設置率は隣接自治体の1/4以下=静岡市

静岡市内の小中学校の特別教室にエアコンを設置する予算案が9月13日、開会した市議会に上程されました。

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記録的な暑さで学校にも影響が出ています。静岡市内の中学校です。普通の教室にはエアコンがありますが、音楽室は扇風機だけ。エアコンはなく、12日午前中の音楽室は30.9℃もありました。

<生徒>
「暑いですね。夏は蒸し暑くて、(今年の)7月上旬は汗が噴き出るくらい暑さが厳しかった。蒸し焼きにされるような暑さ」
「吹奏楽部で活動していて、大量の扇風機を使って、みんなでエアコンが早くついたらいいねと話しをしています」

<音楽教員>
「通常教室にはエアコンが入っていて、特別教室には入っていないものですから、温度や湿度の差で子どもたちが体調を崩してしまったり、合唱で呼吸が苦しくなることがありました」

そこで、静岡市は小中学校の特別教室にもエアコンを設置しようと、13日開会の市議会に予算案を提出されました。一般会計で41億1,400万円あまりの補正予算案のうち、1億3,400万円がエアコン設置にかかる費用です。

小中学校の特別教室のエアコンなどの設置率は全国平均で61.4%。しかし、静岡県の平均は36.8%にとどまります。エアコンの設置よりも建物の耐震化を優先した結果だとみられます。

県内でも差があって、隣の焼津市の90.8%に対して、静岡市は19.3%です。

<静岡市教育委員会 小林栄城さん>
「まずは普通教室のエアコンを優先して整備し、ほぼ設置が完了したのが現状。1日でも早く特別教室も快適な学習環境が確保できるように整備を進めていきたい」

静岡市は学校の数が多く、エアコンの設置にはどうしても時間がかかってしまったようです。異常な暑さは年々、厳しさを増すばかりです。子どもたちのために1日も早い設置が望まれます。

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