「4年前に80万円で仕入れたら…いま300万円に」ブランド品も!車も! 中古品に“思わぬ価値”の理由

金の価格が1万円を超えたこともあり、持っているだけで価値が上がる資産がいま、注目されています。価値が上がるのは、金融資産だけではありません。身近な中古品にも思わぬ価値があるんです。

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砂金を獲る体験が大人気の静岡県伊豆市にある「金のテーマパーク」土肥金山。

<金原一隆記者>
「いま、金の価格高騰で注目されているのが、この250kgの金塊」

テーマパークの目玉は、重さ250kgの金塊。購入した2005年当時は、4億円だった価格はいまや25億円に。

<金塊を触った人>
「笑っちゃいますね」

金の価格が注目される中、さまざまな「中古市場」でも価格の上昇が相次いでいます。

スマホに向かって外国語でしゃべる女性。中古ブランド品をライブ配信で紹介しているのです。静岡市駿河区でブランド品を海外向けに販売する「ファミール」では、日本人が使っていた中古ブランド品を海外向けに販売しています。

<ファミールカンパニー 柳本公則代表取締役>
「こちらが海外で販売するのに取り扱っている商品です」
Q.特に何年くらいのものが人気?
「2010年以前の商品が多い。古いものだと1980年代、30~40年前のものも扱っている」

いま、日本だけでなく、世界的にモノの値段が上がるインフレが進行しています。それに伴って、中古ブランド品の価格も上昇。

例えば、30年ほど前に5万円で購入したブランド商品が、いまでは4倍以上の価格に跳ね上がっているケースも。

<ファミールカンパニー 柳本公則代表取締役>
「30~40年前に日本がバブルを迎えていた時、日本は世界で一番ブランド品が売れた国といわれている。その時のものが集まっているのはヨーロッパよりもアメリカよりも日本だよね、ということは日本に当時のバッグがあることを知っているからこそ、日本に海外のバイヤーなどが集まってくるという需要がある」

もし、昔のブランド品を持っている方は、いまが売り時かもしれません。

静岡市清水区で中古車を扱う販売店は、人気の中古車は奪い合いの状態だと説明します。

<グラスオート 柴真司代表取締役>
「新車から1~2年くらいの車は、グレードと装備が(客のニーズに)当てはまれば、新車とほとんど変わらない価格で取引されている現状」

特に購入意欲が高いのは、海外の顧客です。国内では、廃車になるような商品もなぜか人気が出ているといいます。

<グラスオート 柴真司代表取締役>
「4年前に80万円くらいで仕入れた。いま値段が上がって300万円くらいに」

背景にあるのは、歴史的な円安と国際的な取引ルールの変更です。特にアメリカでは、日本で1990年代に作られたスポーツカーの人気が高まっているといいます。わたしたちには見えていない価値が、中古市場にはあるようなんです。

では、わたしたちはこれからどんな車を選ぶとお得なのか?価値が下がりにくい車は、国産のSUVだそうです。理由は、整備しやすい点、悪路にも強い、つまり耐久性が高いこと、部品の流用性が高いことなどです。

買うときはちょっと高くても、売る時のことも考えると選択肢は変わってくるのかもしれません。

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