社民・福島党首、第2次岸田再改造内閣は「不適材不適所内閣」 女性閣僚5人は評価も「3人は世襲」

社民党の福島瑞穂党首(67)が13日、国会内での定例会見で、岸田文雄首相が同日行った内閣改造について「適材適所という言葉がありますが、これに不をつけて『不適材不適所』内閣。なぜこの人がこのセクションっていう、やっぱりよく分からない人が多いんでないでしょうか。正直言ってあまり業績がわからないということもあり、不適材不適所ではないか」とネーミングした。

福島氏は「ある意味、岸田首相の岸田首相による、岸田首相のための内向き延命内閣ではないかと思います。国民にとってどういう人が必要で、どういうことをやっていくかというよりも、重要な所はそのまま続投させて、自分の政権を安泰にして、新しい人を派閥の論理やそういうことで入れて、安定を図る」と評した。「まったく新しいものがない。組閣をこれだけしたにもかかわらず、何か新しいものが出てきた、という風にはあまり思えないというのは極めて残念」とした。

女性閣僚が5人になったことは評価したが「それぞれ実力がある人だと思いますが、5人のうち3人は世襲(議員)なんですよ。自民党政治が相変わらず世襲」と指摘。「私は、岸田首相は政治に関心がないんじゃないかと思っている。あるいは、自分が(自民党)総裁をやり続ける以外には関心がないんじゃないかと。国民の生活、政治には関心がないんじゃないかと思っている」と批判した。

「岸田内閣には退陣しかない。どこが新しいんですか。何をやろうとしているんですか。国民の方見てないでしょう」と切り込んだ福島氏。小渕優子氏の自民選対委員長起用については「選対委員長っていう重職を女性が担うことには個人的に歓迎」としながらも「ドリルでパソコンに穴をあけたという疑惑については説明責任を果たすべきだ」と強調した。

(よろず~ニュース・杉田 康人)

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