変わる街の風景 マスクの着用率、半年で逆転 神戸・三宮で26%

半年後、4人のうち3人がマスクをしていなかった=9月13日午後

 新型コロナウイルスの感染防止対策として推奨されてきたマスク着用が個人の判断に委ねられ、13日で半年がたった。当初は着用している人がほとんどだったが、半年がたって着用率は逆転。街はコロナ前の風景に戻りつつある。

 政府は3月13日、マスクの着用を個人の判断とした。その日、神戸・三宮で取材すると、9割程度の人が着用。3カ月後の6月13日にはしていない人も増えたが、それでも半数以上がマスク姿だった。その後、観測史上最も暑い夏が到来し、息苦しさからか、脱マスクは一気に進んだ。

 9月13日午後3時ごろ、神戸・三宮の三宮センター街で千人の状況を調べると、着けていたのは259人(25.9%)。マスク姿は若者に目立った。

 一方、兵庫県内の感染者数はこの半年で最も多い水準。県感染症対策課によると、新たなオミクロン株派生型「エリス」(EG・5系統)も増えている。県は症状がある場合や、病院・高齢者施設に行く時などにはマスクを着けるよう呼びかけている。(高田康夫)

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