盛り上げへ思い熱く 23.24日、富山県高岡市の2地区で名物行事

菅笠を手に踊りの練習をする住民ら=福岡にぎわい交流館

 今月、富山県高岡市福岡、中田の各地区で行われる秋の一大イベントを盛り上げようと、踊りや作品出品などで参加する住民が準備に張り切っている。

菅笠手に町流し練習 福岡町つくりもんまつり

 23、24の両日に高岡市福岡地域で開かれる「福岡町つくりもんまつり」(北日本新聞社共催)で、フィナーレを飾る「越中菅笠(すげがさ)音頭」の練習会が13日、同市の福岡にぎわい交流館で始まり、地元住民ら約15人が熱心に稽古した。

 福岡町民謡民舞普及会踊り部門会の林光子会長が指導した。参加者は菅笠を手に、振り付けを確認。輪になり、音楽に合わせて踊った。

 福岡小学校2年生の瀧田紬木さん(8)は「初めて踊ったので難しかった。本番では元気いっぱいに踊りたい」と笑顔で話した。

 輪踊りは昨年実施したが、町流しは新型コロナウイルスの影響で過去3年間中止しており、4年ぶりの開催となる。

 練習会は21日にも行う予定。町流しは24日午後7時半から、同地域の市街地や福岡駅前通りで繰り広げられる。

中3河合さん、初出品に挑戦 中田かかし祭

 23、24の両日に高岡市中田地区で開かれる「第40回中田かかし祭」に向けて、同市中田中学校3年生の河合康輔さんが、個人の部に出品するために、かかし作りに挑戦している。

 実行委員会によると、こどもの部(中学生以下)ではなく、個人の部に中学生が1人で出品するのは珍しいという。

 河合さんは7月から準備を開始。祖母の博子さん(76)に教わりながら、勉強や部活動の合間を縫って制作に励む。作品のモチーフは映画「シン・仮面ライダー」の主人公で、シートを重ねたり、色を塗ったりしてトレードマークのマスクの表現を工夫している。

 河合さんは小学生まで射水市に住んでいた。博子さんが中田地区にいた縁で同祭によく訪れ、「自分も作ってみたいとずっと思っていた」と明かす。今回は念願の参加で「かかしを見た人の反応が楽しみ。来年も作品を出したい」と意気込んだ。

初めてのかかし作りに汗を流す河合さん

© 株式会社北日本新聞社