英アーム、きょう上場 時価総額8兆円規模に

英アームのロゴ(ゲッティ=共同)

 【ロンドン、ニューヨーク共同】ソフトバンクグループ(SBG)傘下の英半導体設計大手アームは13日、新規上場時の1株当たりの公開価格を51ドル(約7500円)に設定すると発表した。14日に米ナスダック市場に上場する。欧米メディアによると、時価総額は540億ドル(約8兆円)規模となり、今年最大の新規株式公開(IPO)となる。

 アームがこれまでに米証券取引委員会(SEC)に開示した資料では、売り出し価格の仮条件を47~51ドルとしていた。上限価格での設定となり、投資家の需要の強さを示した。

 アーム株は、アップルやグーグル、半導体大手エヌビディアといった米国企業や韓国サムスン電子が取得を検討。半導体受託生産の世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)も最大1億ドルの出資を決めた。

 アームは半導体に必要な設計図の開発で高い技術を誇り、世界のほぼ全てのスマートフォンに採用されている。SBGは売り出すアーム株を全体の約1割にとどめ、上場後も子会社としてグループ戦略の中核の一つに据える方針だ。

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