<新型コロナ>学校閉鎖、文化祭後に相次ぐ…感染拡大で注意  知事も再び陽性、発熱38度台で喉に違和感

県、感染拡大で注意喚起 20日からワクチン接種開始

 埼玉県は13日、文化祭後の学校閉鎖が相次ぐなど、新型コロナウイルス感染が拡大しているとして、県民に基本的な感染対策の徹底やワクチン接種の呼びかけなどの注意喚起を行った。同日に開催した専門家会議で対応を諮り、オンラインで参加した大野元裕知事は自身も陽性と判明したと明らかにした。

 県内の感染状況では、定点当たりの報告数(26.95人)と在院者(946人)が国の示した注意喚起の目安を超えた。また、外来の逼迫(ひっぱく)状況も23.4%と高まっている。大野知事は会議後、報道陣の取材に「体調が悪いときに外出を控えるなど注意していただきたいが、非常に深刻な状況にあるとは考えていない」と述べ、重症病床の確保制度も新型コロナ感染症の5類移行時に策定した計画通り、今月末で終了する考えを示した。

 また、20日からワクチンの2023年度秋接種が開始される。使用するのはオミクロン株の「XBB・1.5」に対応する新たなワクチンで、生後6カ月以上で初回接種済みであれば全ての人が接種を受けられる。専門家会議メンバーの岡部信彦川崎市健康安全研究所長は「重症化リスクを下げると世界中で評価されている。高齢者など高リスクの人は特に、ワクチンは効果があるという認識を改めて持ってほしい」と強調した。

 大野知事によると、13日午前中に発熱し、午後の公務をオンラインに切り替えた。38度台の発熱があったという。感染は昨年8月以来2度目で「喉がいがらっぽい以外は前回より軽い」という。

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