県産マスカットワイン 仕込み開始 サッポロビール岡山ワイナリー

マスカット・オブ・アレキサンドリアを原料にした白ワインの仕込み

 サッポロビール岡山ワイナリー(赤磐市東軽部)は14日、岡山県産マスカット・オブ・アレキサンドリアを使った今季の白ワインの仕込みを始めた。

 岡山市内で収穫された約5.6トンを使用。専用の機械で実を房から外して軽くつぶし、タンクに移した。香りを引き出すために、低温で一晩寝かせた後、プレス機で果汁を搾り、酵母を加えて1~2週間程度発酵。半年ほど熟成させて瓶詰めする。商品が店頭に並ぶのは来春以降の見込み。

 同ワイナリーは1984年から県産アレキを使用。アレキ100%のほか、他品種とブレンドしたワインも生産している。アレキは他品種への切り替えや高齢化で調達しにくくなっており、ブレンドに用いる量を調整し、アレキ100%の製造量(約3600本、750ミリリットル換算)は昨季並みを維持するという。

 寺本幸司工場長は「7月後半から好天に恵まれて糖度が上がり、酸味とのバランスが取れた上質なブドウができた。芳醇(ほうじゅん)な香りと上品な味わいを引き出したワインに仕上げたい」と話している。

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