福岡市の私立高校で5月に2年の女子生徒が「無視されてつらかった」などといじめを訴える遺書を残して自殺したが、学校がいじめ防止対策推進法に基づく「重大事態」に認定していなかったことが14日、同校への取材で分かった。同法はいじめが原因と疑われる自殺は重大事態と判断し、迅速に調査するよう定めている。
同校によると、女子生徒がいじめを訴える遺書を残していたため、直後に遺族が学校に問い合わせた。学校の担当者は6月下旬に遺族と会い、いじめはなかったと説明した。
同校は、自殺を受け、校長をトップとするいじめ防止対策委員会を設け、県の臨床心理士を交えて教職員への聞き取りなどをしたと強調した。